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コロナ禍~実態と認識の大きな差

大型5連休の開始日となった5月1日午後、神奈川県藤沢市の「片瀬海岸西浜」にブラリと散歩に出かけました。

同海岸は同市の「江の島」に向かって右側(西方向)に広がる海水浴場。ちなみに左側(鎌倉方面側)に広がるのが「片瀬海岸東浜」です。

この海岸は、同市内に住む私の自宅から歩いて7分程度の距離にあり、私自身、運動不足解消のために歩く定番の散歩コースとなっています。

薫風薫る心地よいこの季節、例年、多くの観光客や地元のサーファーたちでにぎわいます。が、今年は新型コロナウイルスの感染拡大のため、神奈川県は「蔓(まん)延防止等重点措置」(5月11日まで)対象のエリアとなり、昨年の大型連休時と同様、2年連続して厳しい制限が敷かれました。

神奈川県・黒岩祐治知事は「GWは我慢のウイーク。神奈川県には遊びに来ないで下さい。県民は神奈川県から出ないで下さい」と沈痛に訴えました。

4月27日に発表された感染防止対策は、湘南エリアの県立公園や海岸沿いの県営駐車場を閉鎖する、また海岸については「浜辺(砂浜)への立ち入り自粛」を求める看板を設置する、などでした。

さて…問題は、これらが守られるかどうか、でしょう。

小さな認識を積み上げよう

私が散歩に出た海岸では、守られていなかった、というのが正直な感想でした。砂浜には多くの人たちが出てランチを楽しんでいる、海沿いの道を歩く人、ジョギングする人は、多くがノーマスク、海辺に“密”はないだろう、飛沫は届かないだろう、という“解放区”状態でした。

そうした光景を見て驚きはしても、私自身、それをとがめる気持ちは起きません。実際、私自身にしても常時マスク使用は鬱陶しいし、黒岩知事がその徹底を訴え、それが新しい飲食のカタチなのだ、と言われても「マスク飲食」「黙食」「個食」など一人で食事をしているとき以外にあり得ないだろうというのが偽りのないところです。

“対岸の火事”的な受け止め方をしている個々が多い一方、1日の感染者数が1000人に近づいたり(東京都)1000人超えが続いたり(大阪府)一向に衰えを見せない感染拡大の恐怖に駆られ、また医療体制のひっ迫を含めた深刻な状況に追い込まれているのが実情です。

実際プロ野球界では、日本ハムが計10人の感染者が出たことを受けて5月3日からの対ロッテ3連戦を中止(延期)せざるを得なくなったりしています。

こうしたコロナ禍があって各所に影響を及ぼし、収束の方向がいつまでも見えない状態にある以上、私たち個々が、不便や我慢を強いられたにしても、やはり“それは仕方のないこと”という忍耐を持って対応しないことには、いつまでたっても終わらないでしょうね。

今回の大型連休の対策について黒岩知事は定例会見で「まさか1年後も同じメッセージを繰り返すとは思っていなかった。非常に残念だ」と語りましたが、やはり個々は、その原因はどこにあるのか、を真剣に考え、小さな認識を地道に積み上げなければならないときに来ているような気がします。
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海辺の街がもたらすものは?

「問われて名乗るもおこがましいが 生まれは相州 藤沢在…」

ちょっぴり胸を張って歌舞伎の「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」における“白浪五人男”日本駄右衛門の口上(…生まれは遠州 浜松在…)をマネてみたのは、何やら昨今、私が住む「藤沢市(神奈川県)が人気を集めているらしいのです。

4月19日付の東京新聞電子版が「東京脱出した人はどこへ? 23区からの転出者が増えた市町村」を調べ「神奈川県藤沢市の増加が最多であることが分かった」と報じました。

東京23区からの転出者増の背景にあるのは、もちろん新型コロナウイルスの感染拡大により、人流・3密を回避するためのリモート化が推進され、テレワークによる新しい仕事の形が浸透するにつれ、職住接近の必要性が薄れつつある、いったところにあるのでしょう。

東京新聞の記事を拝借させて頂くと-。

〈総務省の人口移動報告(外国人含む)によると、20年に23区から転出した人は36万5507人で19年より2万1088人増えた。都からの転出増が最多の藤沢市には2975人が移り、19年比で713人(31・5%)増えた。同県鎌倉市、茅ケ崎市も約30%増。東京都三鷹市など23区西への転出者も多かった〉

-とありました。

ちなみに人気転出地域ベスト3は①神奈川県藤沢市②東京都三鷹市③神奈川県横浜市西区-とのことでした。

転出先として人気の藤沢市

私はこの藤沢市に生まれ育ち、今に至っていますが、なぜ藤沢市なのかを考えてみると、最初に浮かぶのは「交通機関の利便性」でしょうか。都内に通勤するベッドタウンとして横浜、東京方面にはJR東海道線が、新宿方面には小田急電鉄が、それぞれ約50分程度で都心に運んでくれており、短くもないが長くもなく、手ごろな通勤圏内という立地は大きいですね。

他方、東京新聞は、昨今の近郊への転出増は、コロナ禍によって収入が減り、安い家賃を求めるために…という深刻かつ、やむを得ない事情もあるようだと指摘していました。藤沢市の家賃が安いかどうかはちょっとわかりませんが…。

藤沢市は片瀬海岸~鵠沼海岸~辻堂海岸と海に恵まれており、そこに移住する人々は、早朝に海に出てサーフィンを楽しみ、それから出勤するという“湘南スタイル”を、年齢を問わずつくり上げつつありました。

昔から遊びと仕事が両立する場でもあり、その意味では今でいう「ワーケーション」なるものの先駆者的地域であるかもしれません。

藤沢の歴史をひもとくと…東海道が走る神奈川県南部には、川崎、平塚など県内9カ所の宿場町があり、藤沢もその一つとして発展してきています。特に鎌倉時代に「清浄光院」(現在の「遊行寺」)が創設され、門前町としても人の出入りが多かったようです。

ちなみに「藤沢」の地名は、資料によると「藤の多い水辺の地」「淵や沢の多い土地」など諸説あったようですが、別に藤が多いこともなく、後者の「淵沢」が「藤沢」に転化したのだろう、とありました。

また「湘南」というエリア名は、中国「湖南省」に由来し、相模の国の南部から「湘南」になったとのことでした。

その地に住んでいるとなかなか“良さ”が分からないものですが、最近、都内から藤沢市辻堂の海岸に近いエリアに越してきた知人に住み心地を聞いてみると「まず第一に都内とは生活のリズムが違うね。やはり1拍~2拍、ノンビリしている。そりゃ、朝起きて海まで散歩が出来るんだから、生活様式は変わるよね」という返事が返ってきました。

以前は「藤沢に住んでいる」というと「藤沢ってどこ?」とか「江の島のあるところだよ」というと「江の島って鎌倉でしょ」などと藤沢の知名度はイマイチのところがありました。

しかし、コロナ禍によって新たに注目が集まるなど、何やら喜んでいいのかどうか…気持ちは複雑ですね。

小・中・高校生の「なりたいもの」

巣立ちの季節です。

街中では若い女性の袴を着けた和服姿の“卒業式スタイル”を見かけたりします。“若い女性”と書きましたが、最近では小学生たちも卒業式には和装で臨むというのですから、若年層の進み具合にはびっくりさせられますね。

とはいえ…相変わらずのコロナ禍とあってすべての行事が自粛、縮小を余儀なくされ、開花した桜の木の下でそれぞれに別れを惜しみ合う感涙の“密”などは残念ながら控えめを強いられる今春です。

若い人たちが希望を持って飛び出して行く先に待つのは、依然として「新しい生活様式」~つまり“リモート社会”でしょうが、それが普通になりつつあるコロナ禍の社会、若い人たちには「ネット上の対話は“体”を表すか?」の疑問を常に持って向かい合ってもらいたいと思いますね。

そんな折、大手保険会社の「第一生命」がこのほど、全国の小・中・高校生を対象に実施(2020年12月)したアンケート「大人になったらなりたいもの」の結果を発表しました。

同社は1989年からこのアンケートを実施しており、今回で第32回となります。

ナンバー・ワンは「会社員」

それぞれのベスト3を掲載させて頂くと-。

【小学生】▼男子①会社員②ユーチューバー③ッカー選手▼女子①パティシエ②教師・教員③幼稚園の先生・保育士

【中学生】▼男子①会社員②ITエンジニア・プログラマー③公務員▼女子①会社員②公務員③看護師

【高校生】▼男子①会社員②ITエンジニア・プログラマー③公務員▼女子①会社員②公務員③看護師

-となっています。

いや~興味深いですね。小・中・高校生とも男子の「なりたい職業」のナンバーワンは「会社員」ですよ。以前なら野球選手やサッカー選手など華やかなプロスポーツ選手に憧れを抱いたことと思いますが、今や地道に「会社員」を選択、それを選んだ理由は、まず「好きだから」があり、その後に「カッコいい」「収入が良さそう」などが続きます。

ちなみに「スポーツ選手」(すべて男子)については【野球】が小(番外)中⑩高③、【サッカー】が小③中⑦高⑥、となりました。

いずれも「会社員」のカッコ良さ、収入の良さ(良さそう)の前にプロスポーツ選手が後塵を拝しています。

目に止めたいのは中・高の女子がいずれも3位にランクさせた「看護師」の職業です。小学生女子は6位。その理由を「誰かの役に立ちたい」としており、これもコロナ禍により、病院が苦戦を強いられることを反映させてのものかもしれません。

子供たちは、それぞれが置かれた立場、変わった環境を現実的に、しっかりした目で見ている一方、コロナ禍によってやむなく構築された自粛や我慢を強いるリモート社会が“夢”を奪ってしまっているような感じもします。

別に「会社員」が見る夢に値しないというわけではありませんが、やはり、子供たちがそろって“地道に…”を選択したところに若干の寂しさを感じないでもありません。

プラ製スプーンやフォークの有料化に思う

“ちょっとひと休み”と街中のコーヒーショップにはよく立ち寄ります。

コーヒーの大手チェーン店やファストフード店などに入ってこのことろ気づくことは、プラスチック製品を削減するための配慮です。砂糖などを入れてかき混ぜるためのスブーンが木製の棒に代わっていたり、ストローも紙製に代わったりしています。

こうした細かい配慮が実際、どの程度の効果を生んでいるのか分かりかねますが、プラゴミの無神経な廃棄(個々のポイ捨ても含み)が、塵も積もれば山となる的に増えて海に流れ込み、深刻な海洋汚染を生んでいるなら、店も利用者も意識すべきでしょうね。

コンビニやスーパーのレジ袋有料化は、既に浸透している感じで皆さん、買い物プロの主婦の方々だけでなく、男の方々も、最近は仕事用のバッグの中に買い物用の、小さくたためるエコバックなどをしのばせているようです。

そんな折…政府は先にプラスチックの削減やリサイクルを促進させる「プラスチック資源循環法案」なるものを閣議決定。法案が成立すれば、コンビニやスーパー、飲食店などでこれまで無料で配布されていた使い捨てのプラスチック製スプーンやフォークが有料化される可能性も出てきました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で外食する機会が少なくなり、ととももにテークアウトが増えて自宅で食事をすることが多くなり、だから有料化されたスプーンやフォークなどいらないよ、という人たちもいることでしょう。

エッ? マイスプーンの持参?

が、みんながみんなそうである訳もなく、仕事の合間にコンビニでランチの弁当を買ってどこかで食べるときなど、弁当代のほか、レジ袋がなければその代金を、さらにスプーンやフォークなども有料となれば、どうにも納得のいかない実質値上げ? となり、働く者泣かせの支出となってしまいます。

政府も、しかし、策がないというか、何でも金を科せば使用が減るだろうなどいう考えでなく、コービーの大手チェーン店などがプラスチック製品を木製、紙製に代えているのだから、今回の件もそれらを作りかえて無料で配布すべく政府が支援をすればいいのに…と思います。

今回のスプーンやフォークの有料化にしても、レジ袋の有料化→エコバック持参の普及、と同様に皆さん、マイスプーン、マイフォーク、マイストローの持参というヘンな構図が出来上がってしまうのでしょうか。それてなくてもコロナ対策として“密”の回避とか、ソーシャルディスタンスの徹底とか、あげくは黙って食べることを強いる“黙食”とか、人はどんどん孤立の方向に進まされてしまっているのに…です。

喫煙による「受動喫煙防止条例」などもそうですが、何でも条例化して違反者には罰金を科して“お上”が取り締まるのではなく、人々の常識や公共マナーをもっと尊重してほしいと思いますね。

とはいえ…です。多くの人たちが“ポイ捨て”するプラスチック製品を含むゴミ類の7割は、河川から海に流れ込んでいくとされています。海に漂うプラゴミは次第に劣化、それはまた、波に洗われて細分化し、細かいもの(マイクロプラスチック=5ミリ以下)は、魚類が間違って食べてしまい、さまざまな方面に害を及ぼす結果となります。

以前、鼻にストローが刺さって苦しむウミガメが発見され、かなり衝撃的な画像がテレビで流されたことがあり、その悲惨さは周知のことです。

それらのことを踏まえた上で恐らく、不満の風当たりが強くなるだろう「有料のスプーンやフォーク」のあり方を考えたいですね。

10年を経た「3・11」に思う

また「3・11」がやってきました。

震源地を三陸沖とする東日本大震災です。2011年3月11日午後2時46分発生。あれから10年が経ちました。判明している死者1万5899人、行方不明者2526人(2020年12月現在=警視庁調べ)-。

当時の模様は、今でも覚えています。私はこの時間帯、自宅(神奈川県藤沢市)で原稿書きをしていましたが、距離の離れている関東地方南部でさえ不気味な揺れが長時間続き、あたふたと震え上がりました。

ちょうどこの年、私は居住する集合住宅の、順番で回ってくる管理組合の役員(理事)を仰せつかり、しかも、互選で理事長に祭り上げられており、建物の立地が海・川に近いことでハッと我に返り“万が一”に備えて常駐の管理員さんと、あれをしておこう、これもしておこう、とバタバタ動き回ったことを思い出します。実際、目の前の川も異様な増水で音を立てていました。

岩手・宮城・福島各県の津波による甚大な被害を知ったのはテレビの報道によってでした。中でも人々を震撼させた福島「浜通り」に建つ福島第一原発の状況。私自身、スポニチ本紙に在職中、3年ほど福島支局に勤務したことがあり、この時代は、福島県内の各市町村を駆け回って、多くの方々にお世話になりながら福島県版をつくっており、相馬とか浪江の悲惨な状況は、他人ごとは思えない感情に包まれました。

手元に当時発行された「サンデー毎日」の緊急増刊号が2冊あります。今さらながらに思う容赦のない自然災害、市街地破壊、人々の絶望…。

勇気を与えたスポーツの底力

「頑張ろう」など“対岸の火事”的な、おざなりの言葉などでは到底、慰めにもならない情勢の中、不思議だなァ、なぜこういうときに起きるのかなァ、と、人間が起こす不思議な力に感動を覚えたのが2011年7月、サッカー女子W杯ドイツ大会の決勝戦で日本代表「なでしこジャパン」が格上の米国を2-2からPK戦(3-1)で下し優勝。“世界一”になったことでした。

未曽有の自然災害に立ち直りのきっかけさえつかめない被災地の人々。その絶望を「なでしこジャパン」のメンバーは、一人一人が背負ったかのような戦い。そして神ががり的な劇的勝利。こうした底力の凄さは、言葉などなくても、人々にどれだけの勇気と元気を与えることでしょう。

一方で言葉の力も-。

それより以前の2011年4月2日、東日本大震災の復興支援のために行われたプロ野球の親善試合で東北楽天・嶋基宏捕手(現ヤクルト)が、試合前のスピーチでこう述べました。

〈見せましょう、野球の底力を。見せましょう、野球選手の底力を。見せましょう、野球ファンの底力を…〉

この言葉は、野球を越えて全国民に響いた、と絶賛されました。

10年を経ても被災地の状況は「まだ」と「もう」が混在しているようです。

しつこいコロナ禍をどう鎮めるか、五輪開催にどうこぎつけるか、日本は今、次々に問題を抱え、人々がそれぞれ持つ底力を発揮するときかもしれません。
プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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