マッチプレーに見る藍ちゃんの人柄

先日のことですが、雑談でゴルフ談議となり「マッチプレーに強い人って、どんなタイプだろうねェ」という話題になりました。

ちょうどUSLPGAツアーの「サイベース・マッチプレー選手権」(5月22日=日本時間同23日=最終日)が、米ニュージャージー州グラッドストーン(ハミルトンファームGC)で開催されており、日本の宮里藍(25=サントリー)が勝ち進んでいる(結果は準々決勝で敗れ、ベスト8止まりでした)ことを受けてのテーマでした。

友人たちが勝手なことを言っています。

「そうだねェ。・・・意地悪、非情! なタイプ」
「う~ん、駆け引きにたけた世渡り上手、って感じかなァ」

どれもこれも、あまりいい印象ではないようですが、自分と戦うストロークプレーに対して、目の前にいる敵と心理戦を展開させるマッチプレーとなると、どうしてもこうなってしまうのでしょう。強者が“鬼”と呼ばれるゆえんがそこにあるようです。

かつて国内の男子ツアー競技に「日本プロゴルフ・マッチプレー選手権」がありました。1975年に始まったそれは、03年まで続けられていましたが、その大会で“マッチの鬼”の名を欲しいままにしていたのが、2度の2連覇で最多の4勝を挙げている青木功(現68歳)でした。ちなみに中嶋常幸が3勝でそれに続き、人の良いジャンボ尾崎将司が全盛期でも1勝しか挙げられていないのが面白い現象です。

“マッチの鬼”の非情な戦術

その青木は以前、マッチプレーの戦い方について「基本的にはストロークプレーと同じでいいのだが、相手が目の前にいる分、ミスを誘う戦術は必要になるね」と言っていました。

スコットランドの古い諺(ことわざ)には、こんなものがありました。
(摂津茂和著「不滅のゴルフ名言集」から)

「まず第1ホールに勝つべし!」

そして・・・。

「相手に1ダウンを与えたら、さらに2ダウンを与え、3ダウンを与えたら4ダウンを与えよ」

つまり、マッチプレー必勝策は、まず先制して相手を焦らせ、立ち直る前に容赦なく、追い打ちをかけることにあるようです。これはまあ、人の良い人間には、少なくとも得意といえる分野ではなく、やはり“非情”でなくてはいけないのかもしれませんね。

そういえば、宮里は、マッチプレーで結構、強さを発揮するタイプですが、残念ながら優勝するまでには至っていません。思い出されるのが07年のUSLPGAツアー「HSBC女子世界マッチプレー選手権」でしょうか。このとき宮里は、決勝に進出しますが、惜しくも李宜和(韓国)に2アンド1で敗れています。

このシーズンは、この敗戦を境にスランプのど真ん中に入り込んでしまいますが、それは別にしてやはり、マッチプレーに勝つには、ストロークプレーとはまた、違った心理状態を必要とするのかもしれません。

今回のベスト8止まりを含めて、まだまだ“鬼”になり切れない、愛すべき宮里には、ある意味でホッとするところもありますが、今季は未勝利とあって、早く勝利がほしいところです。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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