「また」・・・遼くん、どうした!

どうにも“ウ~ン”といった感じですね。言葉がありません。USPGAツアーを転戦中の石川遼(21=フリー)です。

もう4月の声を聞こうというのにまだ、米国から朗報が届きません。それどころか、新聞各紙の石川の動向を伝える記事の見出しには、繰り返される予選落ちの結果に、整理部(紙面のレイアウト担当部門)記者もイライラがつのるばかりなのか「また(予選落ち)」の2文字がつくようになってしまいました。ああ・・・。

例年この時期、転戦するツアー・プロたちは、序盤戦のビッグイベント「マスターズ」(今年は4月11日開幕、米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)をにらみ、同大会に最高の状態で臨めるよう調整、また調整を繰り返しながら前に進んでいきます。

女性問題のスキャンダルで窮地に追い込まれたタイガー・ウッズ(米国)にしても、痛手から徐々に立ち直り、今季は前週の「アーノルド・パーマー招待」(3月25日=日本時間同26日=最終日、米フロリダ州オーランド=ベイヒル・クラブ&ロッジ)で3勝目(出場5戦)をマーク、10年10月以来の“定位置”世界ランク1位を取り戻した出来事などは、マスターズの優勝予想で最初に「◎印」をつけざるを得ない情勢になったことと思います。

逆を言うならこの時期、勢いがなく、下降線をたどっている選手は、もちろん例外はあるでしょうが、概して「期待薄」となってしまうことは仕方のないことでしょう。

残念ながら、今の調子の石川は、そんなグループの中の一人、というポジションから、なかなか脱却できずにいるようです。

石川は今週の「シェル・ヒューストン・オープン」(3月31日=日本時間4月1日=最終日、米テキサス州ハンブル=レッドストーンGC)で計9大会を消化しましたが、結果はこの大会を含めて予選落ちが6大会と、何とも不本意なものとなっています。

シーズンを乗り切る体力づくりの必要性も

低迷の原因は、石川を報じる新聞記事内容によると“ショットの不安定”で「・・・ヒューストン・オープン」でも、石川は「ショットは全然よくなかった。最高を10とすると3くらいの感じ」とコメントし「普通(5くらいか?)」以下の状態であることを口にしていました。

9大会のうち、自身5大会目となった2月下旬の「ザ・ホンダ・クラシック」から「・・・ヒューストン・オープン」までは5戦連続の強行日程となり、長時間をかけた移動による転戦疲れ(体力的疲労)も、ショットが安定しない要因の一つになっているかと思われます。

石川について常々、気に掛かっていることは、年間を乗り切るための基礎体力づくりのようなトレーニングをシーズン終了後にしているのだろうか、ということです。

昨年もそうでしたが、国内のシーズンを終えた後、マスターズの出場資格を得るため、すぐに米国に向かいました。シード権を得た今年も、できれば自力でマスターズ出場資格を、と転戦に挑んでいます。

若さがあり、今は多少のことは乗り切れる自信があるのでしょうが、転戦に入った後の不調は、試合に追われるため、なかなか修正が効かない難しさがあることは、ツアー・プロの誰もが知ることです。あるベテラン・プロは「好・不調の波は必ずある。が、シーズン中は、その幅をできるだけ小さくすることが精一杯」といい、だからこそ皆、シーズン終了後、翌シーズンを乗り切れるだけのトレーニングを積みます。

試合出場が極端に多い石川には、そのあたり、どうなんだろう、という懸念を感じてしまいます。とともにツアー仲間が少ないのでは? という話も聞きます。米国で戦うにはまず、ツアーに溶け込むこと、そこからさまざまな情報、つまり、今度のコースはこんな状態だからここに注意! などの情報が入ってきます。

それらには時間がかかるとは思いますが、とにかく今は、特別招待枠で得たマスターズ出場を生かさなければなりません。5年連続5度目のマスターズ。ここでも「また」となってしまうと・・・石川には何とか“いい状態”でマスターズに臨めることを願うばかりです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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