宮里藍の“聖地”での再戦が始まる

2週前のUSPGAツアー(海外男子ツアーのメジャー第3戦)「全英オープン」(7月21日最終日、英国ガレーン=ミュアフィールド・リンクス)で大健闘した松山英樹(21=東北福祉大4年)の余韻が、まだ残るまま、今週はUSLPGAツアー(海外女子ツアーの今季メジャー第4戦)「全英リコー女子オープン」(8月1日開幕、英国スコットランド=セントアンドリュース・オールドコース)の熱戦が始まります。

同オープンは1976年に第1回大会が開催され、1984年大会では、日本の岡本綾子が優勝するなどしています。その後、2001年大会からメジャー競技に昇格、現在に至っています。

今回の会場となる“ゴルフの聖地”セントアンドリュース・オールドコースで開催されるのは、2007年大会以来、6年ぶりとなりますが、日本のエース・宮里藍(28=サントリー)の脳裏には、さまざまな意味で“感慨深さ”が渦巻いているようです。

というのも、06年から米ツアーを主戦場にして迎えた2年目の07年シーズン、さあこれから! と意気込む宮里を、絶望のどん底に落とし込んだのが、思いもかけなかった“スランプ”という悪夢でした。

変な違和感を覚えたのは、その年の8月に開催されたUSLPGAツアー「セーフウエー・クラシック」で、でした。いつも通り「普通に」打ったドライバーでのティーショットが、大きく右に飛び出してしまったのです。

左ひざを痛めていたからかな? など自分自身への“言い訳”で平常心を保とうとしましたが、ここから始まったショットの乱れは深刻化、この大会で予選落ちしたのを皮切りに、前週からの5大会で予選落ち4、棄権1、とまるでゴルフにならない、極度のスランプに陥ってしまったのです。

6年前の借りを返すために・・・

その前兆が07年8月、セントアンドリュース・オールドコースで開催された「全英リコー女子オープン」でした。最終日の17番、宮里はティーショットを右方向にあるホテルに打ち込み、2球連続のOBを叩くなど、最終成績を58位として沈んだのでした。

苦闘を続け、一時はゴルフからの撤退も選択肢にあったほどの低迷から、宮里は09年7月の「エビアン・マスターズ」で待望の復活、米ツアー初優勝を飾りました。

その出来事を振り返って宮里は当時、こう語っています。

〈(スランプは)凄く昔のような気もするけど、まだ2年前。よく2年で優勝するところまで戻ってこられたし、今まで以上に強くなれた、と思う。当時は、今まで見たこともない弱い自分、理想と違う現実を受け止める葛藤(かっとう)があった。今、人間的に以前より大きくなれたと思う〉(スポニチ本紙から)

「全英リコー女子オープン」での宮里は、翌08年大会で5位、09年大会で3位タイ、10年大会でも9位タイと、安定したトップ10入りを果たしています。

さまざまな出来事が、6年前の“この地”で起こり、それから長いときを経て、強くなった宮里が、因縁の“この地”に帰ってきました。

今大会の最大の話題は、今季のメジャー3戦で全勝している朴仁妃(25=韓国)が、男女ツアーを通じて史上初となる年間メジャー4勝の快挙が達成できるかどうか、にあります。

「ストップ・ザ・朴」の包囲網が各国から敷かれる今季の「全英リコー女子オープン」となりますが、そこに宮里藍が1枚加わり、宮里美香、上田桃子、有村智恵、森田理香子らの日本勢を引っ張ることが出来れば、見応え十分の緊迫感あふれる4日間となりそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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