緊迫度を増すフライ級戦線

プロボクシング界の5月は、まず井岡一翔(25=井岡)に注目ですね。

2階級目のWBA世界ライトフライ級王座を3度防衛(昨年12月31日)後、この2月に同王座を返上して5月7日、いよいよ3階級制覇に向けてIBF世界フライ級王者のアムナト・ルエンロン(34=タイ)に挑みます。

なぜ注目か-。

それは、井岡のフライ級への転級によって、このクラスが一気に風雲急を告げることになるだろうからです。

大きな話題となったのが4月6日、3度目の防衛に成功したWBC世界フライ級王者・八重樫東(31=大橋)の衝撃発言でした。

八重樫は、この防衛戦に向けた会見の席上、元WBA世界ミニマム級&同ライトフライ級王者で39戦全勝(33KO)の“怪物”ローマン・ゴンザレス(26=ニカラグア、帝拳 )の対戦要求を受け入れる意向を表明、V3を達成したことで次戦のV4戦、このビッグマッチがほぼ、確定した形となりました。

その出来事だけで、フライ級戦線は、風雲急を告げますが、そこにもうひとつ、日本人最速のプロ6戦目で世界の頂点に立ったWBC世界ライトフライ級王者・井上尚弥(20=大橋)の今後の動向が加わります。

面々はこの激戦区をどう戦うか?

世界に挑んだ4月6日(東京・大田区総合体育館)のWBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデス(28=メキシコ)戦。井上はもちろん、今後の課題も残しましたが、圧倒的な強さで王座を奪いました。

が、このとき、約8キロに及んだ減量が影響して試合途中、足がつる、というアクシデントに見舞われています。

この出来事を受けて井上陣営は、まずフライ級、次にスーパーフライ級と階級を上げることを視野に入れて今後に臨む態勢を見せています。

結果、このクラスに集中することになるだろう八重樫東、ローマン・ゴンザレス、井上尚弥、そして井岡一翔、の凄い顔ぶれ・・・注目されることは、彼らは、この激戦区をどう戦おうとしているのでしょうか、ということです。

日本のプロボクシング界が、これまでのWBAとWBCに加え、新たにIBFとWBOを認めたとき、世界王者が増えるだろうことは、容易に予想されました。

団体が多すぎて混乱する、王者としての価値が損なわれる、などという声は、周辺に絶えませんが、一方、これをボクシング新時代とするなら、誰と戦うか、という“中身の問題”は大きなテーマとなります。

つまり、王者は、これまでのように下位の相手とただ、防衛戦を重ねるのではなく、団体の垣根や選手を抱えるテレビ局の壁を超えた王座統一戦などに積極的に乗り出さなければ、新時代の意味がありません。

そこに・・・井岡が今回、3階級制覇に成功すれば、あるいは階級を上げた井上が、立ち塞がる可能性もあり、新旧の日本人最速世界王者(井岡は7戦目で世界王者=WBC世界ミニマム級)の激突も期待されることになります。

ちなみに井上を擁する大橋ジムの大橋秀行会長は、ファンが望む、この日本人同士のドリームマッチ実現に向けて、やらなくてはいけないこと、と前向きの構えでいます。

もちろん、この2人に八重樫やゴンザレスが絡んでくることも、十分にアリ! の情勢。しばらくは目が離せません。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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