“夏の終わり”を告げる赤トンボの大群

〈赤とんぼ(赤蜻蛉)〉=「小形で体色が赤みを帯びたトンボの汎称。秋、群がって飛ぶ。種類が多く、アキアカネ、ナツアカネ、ショウジョウトンボなど」(広辞苑)

酷暑・猛暑も、過ぎ去ってみればアッという間、このところの涼しさで私が済む藤沢市(神奈川県)の片瀬海岸(東浜・西浜)は今、早くも夏の終わりの寂しさを漂わせています。

海岸の近くに済む私たちが子供の頃、遊び場だった海に海月(クラゲ)が出始め、砂浜を赤蜻蛉(アカトンボ)の大群が舞い始めると〈夏は終わったなァ〉と皆、秋へと向かう準備を開始したものでした。

秋の到来、というか「夏の終わり」を象徴する赤トンボの大群は、昔も今も変わりなく、地球温暖化現象をも乗り越え、私が日課としている(いや“したい”ですかね)ウオーキング・コースである海岸沿いのサイクリング・ロードは、この時期、赤トンボの群れが飛び回っています。

いやはや、この群れは凄いものですね。せっせと早足で歩いている私の目と鼻の先を平気で飛んでいたり、それでいてつかもうとすると、身軽にスイッとかわしたり、まさに“俺たちの季節”を楽しんでいるかのように自由奔放です。

秋に出現する理由は?

《蜻蛉は晩春から秋まで見られるが、昔から秋の季語とされている。中でも赤蜻蛉と呼ばれる小形の蜻蛉は秋を象徴とする風物の一つに数えられている》(入門歳時記=角川書店刊)

こうして「トンボ」は「昔から秋の季語とされている」とあり、私たちも日ごろ、それが当たり前のように認識していますが、では〈なぜ秋なの?〉とちょっと調べてみたくなりました。

資料(ウィキペディアなど参考)によると、赤トンボは「トンボ科アカネ属」に属するトンボの一種「アキアカネ(秋茜)」を指すのだそうです。

同科同属に属するトンボ群に「ナツアカネ」がいますが、これは夏でも公園や野原など街中の平地でよく見られます。この「ナツアカネ」に比べて「アキアカネ」の生態は“ぜいたく”なのですね。

つまり、この種は、暑い夏の到来とともに涼を求めて高地へ移動、涼しい高原などで元気よく飛び回っているのだそうです。避暑の習慣があるなんて羨ましい限りですね~。

そして・・・平地には、暑い夏が終わり、涼しくなる秋の到来とともに、成熟して山から下りてくるわけですが、大挙して下界に下りてくる理由は、ただひたすら「繁殖」なのだそうです。

そういえば、雄と雌がつながったまま飛んでいる赤トンボをよくみかけますね。

まあ、それはそれで・・・別にそんなことは問題ないのですが、改めて調べてみると、そういう生態があって、涼しい高地で体力をつけた赤トンボが、群れを成して下界に下りてくるのは、秋の風物詩などと呑気なものではなく、空中大○○パーティー? で繁殖活動! なのだ、などとうがった見方をすると、またトンボ連中の違ったアングルが浮き彫りにされてきます。

が、しかし、なぜ秋になると赤トンボが出てくるの? との単純な疑問にしても、別に偶然ではなく、すべてが必然で行われていることが分かり、面白いものですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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