また“寝不足”の4日間が始まる!

いよいよ始まります。

今年はどんなドラマが繰り広げられることでしょうか。ゴルフファンにとっては、また、寝てはいられない4日間、ですね。

4月6日に開幕するUSPGAツアーの今季メジャー第1弾となるゴルフの祭典「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)の熱戦です。

毎年、この時期になると、ああ、あのとき、両足裏に大きなマメをつくり、それを潰しながら取材に奔走したっけなァ、という日々が思い出されます。

巨大なアトランタ空港(米ジョージア州)を起点に空路なら約30分。車なら市街地から北東に延びる20号線を時速65マイル(約105キロ)で約3時間。オーガスタの町は、樹木が豊かに生い茂る、雰囲気のある小さな田舎町です。

普段は静けさに包まれているのだろうこの町が、マスターズ・ウイークを迎えると、世界から集まる選手、関係者、メディア、パトロン(観客)によって一転、年に一度のお祭り騒ぎ、熱狂に沸きます。

私が取材に当たった時代は、当地にビジネスホテルが一軒しかなく、多くのメディア関係者は、マスターズ委員会の住宅部から斡旋された民家が宿舎になりました。

この週は会社も学校も休みとなり、宿舎として登録する民家は、子供たちを小旅行など、どこかに出してしまい、空いた子供部屋を提供するのですが、私は一度、部屋の壁紙もベッドのカバーもピンク一色の、まあ、若い娘さんの部屋なのでしょうが、そこに案内され、この部屋でタバコなど吸えるのだろうか、など、これからの仕事にはどうにも、似つかわしくない環境下に置かれてしまったことを覚えています。

魔女が棲むオーガスタ

熱戦の舞台となるオーガスタ・ナショナルGCは、なんとも不思議なコースです。

“球聖”と呼ばれたボビー・ジョーンズが現役引退後の1932年、友人の実業家クリフォード・ロバーツと共同で造成したコース。設計はアリスター・マッケンジー博士が受け持っています。

注目すべきは、ジョーンズが自著「ゴルフはわが人生」の中で〈コースを設計するに当たって、われわれの要求に欠くことのできない点は、アベレージ・ゴルファーの力量の範囲内で楽しめるコースを建設することだ〉と記述していることでしょうか。

なるほど・・・といっていいものかどうか。ハナミズキ、ツツジなどの花々が大会開催時の4月から初夏にかけて咲き誇る花園のコースは、フェアウエーとラフの境がほとんど見られず、一見して平坦な林間コース。誰もが楽しんでプレーできそうな印象を与えます。多くのトッププロも、練習ラウンドでは恐らく、行けるぞ! と感じるのではないでしょうか。

が、それが一転、難易度を増すのは、大会に入って観客(マスターズではパトロンと呼ぶ)が各ホールを取り囲んでから、なのですね。漠然としていた各ホールが、取り囲んだパトロンたちによってくっきりと輪郭を現し、と同時にホール全体が熱気に包まれます。オーガスタに棲む魔女たちの“お目覚めのとき”ですね。

熱気が生む選手たちの欲望を、魔女たちは高みの見物です。攻めるべきか守るべきか。これまでどれだけの選手が自分の欲望に負け、魔女たちに嘲笑されてきたことでしょうか。

つまり、魔女は自分の内面に棲み、良いショットと悪いショットをしたときの賞罰を自分で背負うコースが、マスターズの舞台「オーガスタ・ナショナルGC」なのですね。

今年の日本勢は、松山英樹(25=LEXUS)、池田勇太(31=フリー)、谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)の3人です。

コースは18ホール中、ドッグレッグ・ホールが11ありますが、そのうち9ホールが左へのドッグレッグとなっています。そのため、カギを握るのは、ティーショットでハイドロー(高いドローボール)を打てるか、と言われています。

3人がどんな戦いを見せるか、また、世界のトップがどんなドラマを見せるか、楽しみな4日間ですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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