五輪金メダリストの最難関への挑戦

さて・・・プロボクシング界の話題は、やっと世界挑戦が決まった2012年ロンドン五輪ボクシング(ミドル級)金メダリストのプロボクサー・村田諒太(31=帝拳)ですね。

村田は5月20日、東京・有明コロシアムで、WBA世界ミドル級暫定王者(同級1位)のアッサン・エンダム(33=フランス)とWBA正規王座決定戦を行うことになりました。

2013年8月24日のプロデビュー戦から3年9カ月、プロ13戦目での世界挑戦。ミドル級のランクもWBA&WBOとも2位と4団体でトップ5以内に位置しながら、世界挑戦に時間がかかったのは、やはり、激戦区のミドル級、ならではのことでしょうか。

帝拳プロモーション代表で元世界王者の浜田剛史氏は「このクラスはタイトルを取ること以前に挑戦の機会を得ることが難しい」と語っていました。

参考までに村田と並んでロンドン五輪で金メダルを獲得してプロの世界に入った、他階級の主な面々の世界挑戦はこんな具合です。

2008年北京に続きライトフライ級で2大会連続の金メダリストとなった鄒市明=ゾウ・シミン=(36=中国)は、2013年4月6日のプロデビュー戦から7戦目(2015年3月7日)で世界挑戦。ここでは負けましたが、2016年11月5日にプロ19戦目でWBO世界フライ級王座を獲得しています。

2008年北京はフェザー級、2012年ロンドンはライト級で2大会連続の金メダリストとなったワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ)は、2013年10月12日のプロデビューから2戦目(2014年3月1日)でWBO世界フェザー級王座に挑戦。これは負けましたが、同年6月21日、プロ3戦目で同級王座を獲得しました。その後、2階級制覇を達成し、現在はWBO世界スーパーフェザー級王者です。

ゴロフキンが開いた? 世界への道

スーパーヘビー級で金メダリストとなったアンソニー・ジョシュア(27=英国)は、2013年10月5日のプロデビューから16戦目(2016年4月9日)にWBO世界クルーザー級王座を獲得しています。

村田の世界挑戦の相手は、当初、WBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)が取り沙汰されていました。

しかし、サンダースを巡る対戦者は、2階級制覇王者で現在はWBO世界スーパーウエルター級王者のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)らと多く、なかなか交渉がはかどらない難しさがありました。

そんな村田陣営に“道を開いた?”のが、ミドル級最強の絶対王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)でした。

WBA世界ミドル級スーパー王者のゴロフキンは、3月18日に米ニューヨーク州のマジソン・スクエア・ガーデンでWBA世界ミドル級正規王者ダニエル・ジェイコブス(米国)とWBA&WBC統一世界同級タイトルマッチを行い判定勝ち、同級の正規王座を吸収しました。

その結果、空位となった正規王座決定戦が、村田に回ってきたというわけでした。

相手のエンダムは、2010年10月にWBA世界ミドル級暫定王座獲得、2012年5月にはWBO世界同級暫定王座を獲得、その後、正規王者に昇格するなどのキャリアを持っています。アテネ五輪、プロとしてリオ五輪にも出場しており、スタイルは、スビードとフットワークを武器とするオーソドックス・タイプとされています。

今回、世界挑戦の機会を得たことに対し、村田は記者会見で「ある意味、早く感じています。いい時期、悪い時期があってここまで来た。遠回りと思える道も歩いてきたので、人生的にもいい期間だった」と話しました。

五輪金メダリストの世界挑戦は、1964年東京五輪のバンタム級を制した桜井孝雄が、1968年に世界バンタム級王者ライオネル・ローズ(オーストラリア)=桜井の判定負け=に挑んで以来、49年ぶりとなります。

村田の世界挑戦は、さまざまな面で注目されますね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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