歴史的勝利へカギ握る左ボディー

いよいよ“そのとき”が来ましたね~。

果たして歴史的快挙は達成されるのでしょうか。

5月20日の土曜日夜、東京・有明コロシアムで開催されるプロボクシングのトリプル世界戦-。メーンのWBA世界ミドル級王座決定戦で同級1位(暫定王者)のアッサン・エンダム(33=フランス)と激突する同級2位で2012年ロンドン五輪ボクシング(ミドル級)金メダリスト・村田諒太(31=帝拳)です。

2013年4月のプロデビュー戦から約4年。プロ13戦目での世界挑戦。村田が五輪金メダリストだけに、この年月については「やっと来たか」「長かったのでは?」などの声が聞かれていましたが、元世界王者で帝拳プロモーション代表の浜田剛史氏は「遅くはないですね。むしろベストの期間。20代の選手だったら5年はかけたいところです」と話しました。

世界のミドル級は、とにかく層が厚い、強豪が顔をそろえている、だから五輪金メダリストといえど日本人選手がこの渦の中に入っていくことは難しい、と言われます。

浜田氏は「タイトルマッチで勝つ勝たないより、それ以前にタイトルマッチにたどり着くこと自体が難しい」と言います。

その意味で、村田がその機会を得たことは、運にも恵まれた、と言えるのでしょうか。

その運を生かせるかどうか-。

日本人選手がミドル級に挑む難しさ

相手のエンダムは過去、暫定を含めて3度の世界王者経験がある、侮れない選手です。

村田陣営や記者の視線を浴びて行った公開練習でも、隠すことは一切せず、こういう練習を行ってきたんだろうな、という内容を堂々と見せていました。

スピードがあり、フットワークがあり、手数もあり、前進してプレッシャーをかけてくるだろう村田の戦い方を予測して、下がりながらのアッパー、ショート連打、ロープを背にして体の入れ替え、などを重点的に練習していました。

エンダムが言います。

〈ありとあらゆるトレーニングをしてきたよ。村田も私を想定したパートナーと練習してきただろうが、私と同等のパートナーは見つからなかったのではないかな。なぜならエンダムは一人だけだからね〉

このエンダムに対して村田の戦法は、浜田氏によると、序盤はポイントを取られてもいいから、まず相手のスピードに慣れること、スピードに慣れた中盤以降は距離を詰めて攻め込みたい、そしてロープに詰めて打ち合うことが出来れば面白くなる・・・と概略、こんな戦略でした。

そこでカギを握るのが、相手の動きを止める〈左ボディー〉と当たれば倒れる〈切り札の右〉となりますね。

まあ、ボクシングは何が起きるか分からず、勝負は終わってみなければ、といったところですが・・・。

日本人選手のミドル級世界挑戦は過去、5人が7試合を行っていますが、1995年12月に竹原慎二(沖)が戴冠後、翌1996年6月の初防衛戦で敗れ、それ以降は5連敗と日本人選手にとっては遠いタイトルとなっています。

五輪金メダリストの村田が、プロの世界でも頂点に立てば、日本人初の歴史的快挙となります。

さて・・・結果はどう出ることでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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