まずは“鬼門”の第1日をクリアした!
精度の高いアイアン技術を武器に、自信に満ちた安定感あるラウンドだったなァ、という印象を受けました。
男子ゴルフの今季海外メジャー第3戦「全英オープン」(7月20日開幕、英国サウスポート=ロイヤルバークデールGC)第1日の松山英樹(25=LEXUS)です。
(試合はゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」と地上波の「テレビ朝日」が生中継)
6月中旬の「全米オープン」(6月18日最終日、米ウィスコンシン州エリン=エリンヒルズ)でメジャー自己最高位の2位となり、世界ランクも2位に浮上した実績が、自信となってそうさせているのでしょう。
一方、全米オープン4日間の激闘にあって、振り返れば第1日の出遅れが日本人選手のメジャー制覇という歴史的快挙を阻んだ、という悔しさ、反省も残り、猛追にかけては松山の右に出るものはいない、という中、スロースタートの克服も課題の一つにあったのではないでしょうか。
といったことを含めて日本時間7月20日午後6時9分、早いスタートとなった(早い時間帯は楽でいいですネ)松山のプレーをしっかりと見させてもらいました。
2008年以来、9年ぶりに順番が回ってきたリンクス・コース「ロイヤルバークデールGC」の難舞台。松山のスタート時、発表されていた気象条件は、気温15度、曇、西の風7メートル、でした。
毛糸の帽子をかぶっている選手も多く、低く垂れこめた雲が、寒さを感じさせています。7メートルの風は、テレビの画面を通しては、どれくらいなのか分かりかねましたが、イエローのピン・フラッグは結構、はためいていました。
スタート・ホールの1番(448ヤード・パー4)は、左からの横風を受けて難しいとされています。ここで松山は第1打、アイアンを選択して無難にフェアウエーに置きました。第2打をピン上約3メートルにつけ、これを沈めてバーディー発進です。
日本人初のメジャー制覇へ好発進!
そのマネジメントに、ああ、全米オープンが頭にあるのかな? ちょっとこれまでとは違うな、と感じます。
4番(パー3)、6番(パー4)でポットバンカーに入れ、ボギーを叩いたものの、7番(パー3)、9番(パー4)をバーディーとして取り返します。目先の出来事に対する一喜一憂はなく、落ち着いたプレー。後半インに入ってからは、我慢のパープレーが続きましたが、15番(パー5)ではイーグル逃しのバーディーを奪い、第1日を2アンダーの68(パー70)、首位に3打差の12位と好スタートを切りました。
ロイヤルバークデールGCは、グリーンが比較的小さめでアンジュレーションがあります。狙いどころがピンポイント的でやはり、アイアンの正確性、精度の高さが求められています。
それゆえにショットメーカー・松山への期待は大きく、これはテレビの情報ですが、まだメジャーを勝っていない選手の中で誰がメジャー勝利に一番近いか? ということに〈皆が松山とファウラー(リッキー)の名前を挙げていますよ〉という話を聞きました。
凄いですね。松山という選手は、本当に高いところまで上り詰めてきているのですね。
話はちょっと変わりますが、先に終了した女子ゴルフの今季海外メジャー第4戦「全米女子オープン」(7月16日最終日、米ニュージャージー州=トランプ・ナショナルGC)で、9人参加した日本人選手のうち、決勝ラウンドに進んだのは3人でした。
ゴルフ好きの友人と雑談中にその話題に触れ、私が「3人だけだよ」というと、友人は「3人もだろ」と返して来ました。
この“だけ”と“も”の差は、私が岡本綾子や宮里藍の後を受ける若手の台頭をやきもきしながら見ているのに対し、友人は、日本のレベルはいまだ世界のレベルに遠い、という、考え方の差からきています。
松山のような選手の出現は、そうした見方を変えることにつながりますが、まだまだ男子ゴルフも予選通過が精いっぱいのところがあり、優勝争いをしている松山など、日本人選手としては別格、異次元の戦いを展開させているような感があります。
第1日を終えて松山は「今日のような粘り強い戦いができたら上位には行ける」と話していました。
残り3日間が楽しみになりましたが、出遅れた他の3選手も必死の戦いを展開させてほしいものです。
男子ゴルフの今季海外メジャー第3戦「全英オープン」(7月20日開幕、英国サウスポート=ロイヤルバークデールGC)第1日の松山英樹(25=LEXUS)です。
(試合はゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」と地上波の「テレビ朝日」が生中継)
6月中旬の「全米オープン」(6月18日最終日、米ウィスコンシン州エリン=エリンヒルズ)でメジャー自己最高位の2位となり、世界ランクも2位に浮上した実績が、自信となってそうさせているのでしょう。
一方、全米オープン4日間の激闘にあって、振り返れば第1日の出遅れが日本人選手のメジャー制覇という歴史的快挙を阻んだ、という悔しさ、反省も残り、猛追にかけては松山の右に出るものはいない、という中、スロースタートの克服も課題の一つにあったのではないでしょうか。
といったことを含めて日本時間7月20日午後6時9分、早いスタートとなった(早い時間帯は楽でいいですネ)松山のプレーをしっかりと見させてもらいました。
2008年以来、9年ぶりに順番が回ってきたリンクス・コース「ロイヤルバークデールGC」の難舞台。松山のスタート時、発表されていた気象条件は、気温15度、曇、西の風7メートル、でした。
毛糸の帽子をかぶっている選手も多く、低く垂れこめた雲が、寒さを感じさせています。7メートルの風は、テレビの画面を通しては、どれくらいなのか分かりかねましたが、イエローのピン・フラッグは結構、はためいていました。
スタート・ホールの1番(448ヤード・パー4)は、左からの横風を受けて難しいとされています。ここで松山は第1打、アイアンを選択して無難にフェアウエーに置きました。第2打をピン上約3メートルにつけ、これを沈めてバーディー発進です。
日本人初のメジャー制覇へ好発進!
そのマネジメントに、ああ、全米オープンが頭にあるのかな? ちょっとこれまでとは違うな、と感じます。
4番(パー3)、6番(パー4)でポットバンカーに入れ、ボギーを叩いたものの、7番(パー3)、9番(パー4)をバーディーとして取り返します。目先の出来事に対する一喜一憂はなく、落ち着いたプレー。後半インに入ってからは、我慢のパープレーが続きましたが、15番(パー5)ではイーグル逃しのバーディーを奪い、第1日を2アンダーの68(パー70)、首位に3打差の12位と好スタートを切りました。
ロイヤルバークデールGCは、グリーンが比較的小さめでアンジュレーションがあります。狙いどころがピンポイント的でやはり、アイアンの正確性、精度の高さが求められています。
それゆえにショットメーカー・松山への期待は大きく、これはテレビの情報ですが、まだメジャーを勝っていない選手の中で誰がメジャー勝利に一番近いか? ということに〈皆が松山とファウラー(リッキー)の名前を挙げていますよ〉という話を聞きました。
凄いですね。松山という選手は、本当に高いところまで上り詰めてきているのですね。
話はちょっと変わりますが、先に終了した女子ゴルフの今季海外メジャー第4戦「全米女子オープン」(7月16日最終日、米ニュージャージー州=トランプ・ナショナルGC)で、9人参加した日本人選手のうち、決勝ラウンドに進んだのは3人でした。
ゴルフ好きの友人と雑談中にその話題に触れ、私が「3人だけだよ」というと、友人は「3人もだろ」と返して来ました。
この“だけ”と“も”の差は、私が岡本綾子や宮里藍の後を受ける若手の台頭をやきもきしながら見ているのに対し、友人は、日本のレベルはいまだ世界のレベルに遠い、という、考え方の差からきています。
松山のような選手の出現は、そうした見方を変えることにつながりますが、まだまだ男子ゴルフも予選通過が精いっぱいのところがあり、優勝争いをしている松山など、日本人選手としては別格、異次元の戦いを展開させているような感があります。
第1日を終えて松山は「今日のような粘り強い戦いができたら上位には行ける」と話していました。
残り3日間が楽しみになりましたが、出遅れた他の3選手も必死の戦いを展開させてほしいものです。
スポンサーサイト