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初の“大トリ”で統一戦の大勝負

年末(12月30~31日)に控える2日間計5試合のプロボクシング“世界戦ラッシュ”-。

その中で2017年最後の試合、大みそかの興行(12月31日=東京・大田区総合体育館)でWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が“大トリ”を務めることになりました。

“大トリ”は誰もが注目する晴れ舞台です。これまでは同門の先輩王者・内山高志(元WBAスーパーフェザー級王者=ワタナベ)が、その大役を果たしてきましたが、今年7月に引退を発表したことで、そのお役目が田口に回ってきました。

田口にとって7度目の防衛戦となる今回の試合は、と同時にIBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との2団体王座統一戦でもあり、2017年最後の世界戦にふさわしいものとなりました。

メリンドといえば、5月に行われた八重樫東(大橋)との王座統一戦がまだ、記憶に新しいところです。

IBF世界ライトフライ級王者の八重樫を暫定王者のメリンドは、初回からプレッシャーをかけて追い詰め、計3度のダウン奪ってアッという間にケリをつけてしまいました。

八重樫の1回TKO負けは、誰もが、エッ、ウソだろ、と耳を疑った出来事でした。あのタフな八重樫が、と-。

メリンドはその後、9月の防衛戦(判定勝ち)を経て、今回の2団体王座統一戦に臨むことになりました。

田口は既に6度の防衛を重ね、その内容も4度のTKO勝利(他に判定勝ち、引き分けが各1)と強さを裏付けるものとなっていますが、その甘いフェースから“ツヨカワ(強くてかわいい)”のイメージが拭えず、本人も複雑な思いをしてきたようですが、今回の試合でやっと、方向転換できそうな機会が巡ってきたようです。

なにしろ日本人世界王者の他団体王者との統一戦は、これまで3例しかありません。

“ツヨカワ”返上~より強い相手を求めて

①〇井岡弘樹(井岡)-八重樫東(大橋)
②〇ソリス(ベネズエラ)-亀田大毅(亀田)
③〇F・ロドリゲス(メキシコ)-高山勝成

といったところですが、外国人王者相手に日本人王者の勝利はありません。

「望むところです」-田口は自信満々に話していました。

ずっと前から強い相手とやりたいと言ってきた。皆さんが期待する試合をします

2017年最後の試合、初の“大トリ”を務める男は、そのお役目を十分に承知している口調で自信を漂わせました。

田口が強い挑戦者を下して防衛を重ねたいように、世界の刺客もまた、強い王者に対して打倒の意思を強くします。

12月30日(神奈川・横浜文化体育館)にWBC世界ライトフライ級王者・拳四郎(25=BMB)にチャレンジするヒルベルト・ペドロサ(25=パナマ)は「オレの相手は拳四郎じゃないぜ」と豪語しました。

つまり〈この階級で今、一番強いのはタグチ(田口良一)だろう。オレは強い相手とやりたい。拳四郎に勝ってタグチとの統一戦にこぎつけたい〉というわけです。

国内外とも4団体が公認され、とにかく王者も挑戦者もどっと増え、今や王者も挑戦者も、誰と戦ってこれこれを成し遂げた、という内容が問われる時代となりました。

だから王者も、単なる防衛戦ではなく、統一戦なりの価値ある対戦での防衛を目指します。

田口も“ツヨカワ”転じて“強い王者”への転換がこの試合に懸かってきます。

旧年から新年へのメッセージが“大トリ”の試合には込められます。

果たして田口は、どんな試合でファンを酔わせてくれるでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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