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公開練習で見せた最強への決意

「いつも通りです」-。

気負わず淡々とした受け答えの中にも時折り、内面の高ぶりがにじみ出ていました。

プロボクシングWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25=大橋)です。

井上は10月7日(神奈川・横浜アリーナ)、同級の初防衛戦を兼ねて階級最強決定戦「WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)」の初戦(準々決勝戦)に臨みます。

相手はサウスポーの同級4位(元WBA世界同級スーパー王者)ファンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)-。

9月28日午後、神奈川・横浜市の「大橋ジム」(大橋秀行会長)で公開練習を行うということで足を運びました。

練習開始前の記者会見。井上は「すべて順調にここまで来ています。いつも通り。後は対戦して気づくことへの対応だけです」と自信に満ちた抱負を語っていました。

そんな中にも、自ら望んで参戦を決めたWBSSとあって「バンタム級最強戦と認識しています。全力でぶつかりたい」と強い意気込みを表に出しました。

その意気込みは練習に表れます。

近づくWBSS初戦へ万全の態勢

サウスポーのアマ選手相手に公開した3Rのスパーリングは、実戦さながらの熱がこもり、3R目に見せた接近戦の激しさ、さらにミット打ちに移行して見せたボディーへの集中攻撃は、目を見張るものがありました。

トレーナーを務める父親の井上真吾氏は、相手のパヤノをこう見ました。

〈攻撃力がある選手。距離感がいいね〉

見えない角度からのいきなりの左アッパーなどがあり、井上自身も「距離感は気をつけたい」と警戒していました。

3階級制覇を目指した前回のWBA世界バンタム級タイトルマッチ(今年5月25日=東京・大田区総合体育館)で井上は、王者ジェイミー・マクドネル(英国)を1回TKOに下し王座を獲得しました。

スポニチ本紙の世界戦評論でおなじみの元世界王者・浜田剛史氏(帝拳代表)は「踏み込みのスビート、パンチの速さ、すべてに力の差を感じた試合」と評し、何よりも減量に苦しんだ井上にとって転級したバンタム級(リミット53・52キロ)がいかに適正体重となったかを強調していました。

今回も既にリミットまで残り1・5キロと順調に来ているとのことでした。

その一方、前回の早すぎる1回決着では、全貌がつかめないのも事実でしょう。

その意味で大橋会長は「今回が真価を問われる試合」と言いました。

4人の世界王者とトップ選手の計8人が集結して覇を競い合うWBSSのバンタム級トーナメントは、井上の試合を皮切りに米・英などで順次、準々決勝戦4試合が行われます。

頂点までの3試合。井上は「誇りを持って集中して臨みたい」と言葉に力を込め、そして言いました。

〈今回は防衛戦というよりチャレンジャーの気持ちのほうが強いですね〉

何が起きるか分からないトーナメント戦とあって油断は禁物ながら、現段階で井上の強さは動かしようがないものを感じました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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