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悩み多きダッファー諸兄への提言? 

「To be or not to be, that is the question」-。

英劇作家ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ハムレット」で語られる名言ですね。

〈生きるべきか死ぬべきか~それが問題だ〉

高名な作家が生み出した名セリフを、失礼を承知で拝借させていただくなら、こちらは「カギを握るのは、道具への“依存”か“信心”か~それが問題だ」とでも言わせていただこうかと思います。

私がスポニチ本紙のゴルフ担当記者として各地のトーナメント会場を駆けずり回っていた1980年代前半は、現在のような道具の著しい進化以前の時代で、当時のウッドクラブは文字通り木製、パーシモンヘッドでした。

今でこそハイテクの最先端クラブで300ヤード超級の飛距離など珍しくもなくなっていますが、当時はパーシモンヘッドのドライバーで300ヤード超級を打てるプロは、ジャンボ尾崎将司や川岸良兼らを筆頭に数えるほどしかいませんでした。

パーシモンヘッドのクラブを自在に扱うには、相応の技術がいります。当時、覇を競い合っていた青木功や中嶋常幸は、技術にかけては、人一倍の見聞きで口うるさい私たち記者連中さえ考えも及ばない、高みの域でクラブを振っていたものでした。

中嶋のエピソード-。

あるトーナメントの練習ラウンドで新しいドライバーを試した中嶋が、終了後に所属メーカーのサービスカーに向かい、こう言いました。

〈1円玉分重いよ〉

イワシの頭も信心から・・・

吹けば飛ぶよな将棋の駒、ならぬ、吹けば軽く一回転してしまう1円硬貨は、アルミ材質で直径2センチ、厚さ1ミリ、重さ1グラム-。

百戦錬磨のメカニックも、微妙過ぎる調整に、どこをどう削ろうか、とさすがに頭を悩ませたものでした。

パットの名手・青木の、あの独特の前かがみの姿勢は、長ェ~な、切っちまうベエ、から始まったと言われています。

買ったパターのシャフトが自分の長さに合わず、切っちまって、青木流が生まれ、あの1980年の「全米オープン」では“帝王”ジャック・ニクラウスの息の根を止める寸前にまで追い込んだ“バルタスロルの死闘”を演じています。

道具など〈イワシの頭も信心から・・・〉を地でいったのが、古い出来事になりますが、2001年4月の国内男子プロゴルフツアー「中日クラウンズ」での横田真一でした。

たまたま帯同キャディーが自分用に茨城・水戸市内のショップで購入した500円の中古パターを拝借してラウンドしたところ、好感触でバーディーラッシュ。優勝には届かなかったものの2位に入る健闘となってしまいました。

わずかワンコイン(本人の出費はゼロ)が、2位賞金924万円を稼ぎ出したという話-。

結局、高価な高性能最新ギアも無名の格安中古クラブも、要は道具との相性の良さ、それを使う側の「オッ、これいいね」と信じる心こそが効力を生み出し、ゴルフというメンタルゲームの出来、不出来を分けるのでしょう。

せっせと練習場に通い、その割にはちっとも上達しない一般の悩み多き月イチ・アマチュアゴルファーも、今は〈スコアは金で買え〉という時代です。

ヘンに技術など使わず、ただ上げて下ろせばボールは飛んで行ってくれる、しかし、高価な昨今のクラブの性能の良さ・・・。

そこのゴルフ好きのあなた、懐具合を気にしているダッファーのあなたですよ。あなたは道具への“依存”派ですか、それとも“信心”派ですか?

「To be or not to be, that is the question」-。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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