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宮里藍の達観

米国から朗報がもたらされました。
USLPGA(全米女子プロゴルフ協会)ツアーの「トレスマリアス選手権」(5月2日=日本時間同3日=最終日、メキシコ・トレスマリアスGC)で日本の宮里藍(24)が優勝を飾ったというニュースです。

宮里は前日の第3日に単独首位に立ち、最終日は7バーディー(1ボギー)を奪い、通算19アンダーでM・ウィー(米国)らとの接戦を制しました。

今季は開幕戦から2連勝に続く3勝目ですが、この大会は先に引退を表明したロレーナ・オチョア(メキシコ)の最後の試合、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、オチョアと第一人者たちが次々に一線を去る、時代の変わり目での優勝にはある意味、感慨深いものがあります。それはまた、猛威を奮う韓国勢とともに米女子ツアーに東洋人の時代が到来したとも受け取れる優勝だったでしょうか。

宮里3兄妹がプロゴルファーとしてそろって世に出たとき、親の子育て法が注目を集めました。
私も当時、スポニチの仕事で再三、沖縄・名護市を行き来し、父親の優さん(63)にいろいろな話を聞く機会を持つことが出来ました。

優さんの方針はまず、とにかく楽しく遊んでほしい、であり、プロの世界は、その延長線上に可能性としてあるならば・・・ということに徹していました。一方、躾(しつけ)の一環としてゴルフを採り入れている以上、マナーの違反には厳しく、例えば短いパットを外したときなど、ミスを咎めることはありませんが、それにより本人がパターを叩きつけたり、ふてくされた態度を取ったりしたときなどは、容赦なく叱責しました。やんちゃだった次男の優作などは随分、優さんのゲンコツのお世話になったそうです。

成功するにしろ失敗するにしろ、ゴルフというゲームの中で自分がしたことはすべて自分の責任であり、それに一喜一憂するな、冷静に自分を見つめろ、という父親の教えは今なお、3兄妹の原点としてあると思います。

宮里(藍)は渡米して2年目(07年)の夏、ほんのわずかなドライバーの迷いからすべてが崩れ、一時は引退をも考えるほどの大スランプに陥りました。試行錯誤の末に09年7月、フランスで開かれた「エビアン・マスターズ」で悲願のツアー初優勝を飾り、長いトンネルをやっと脱出しましたが、そのとき身についていたものは、自分のしたことはすべて自分で受け入れる「許容力」と、それがなくては許容力はありえない「自信」だったのです。

昨日の日曜日、国内男子ツアーではとんでもないことが起きました。
「中日クラウンズ」(愛知・名古屋GC和合コース)最終日での石川遼の常識外れの大爆発です。

が、こちらの宮里の持ち味は、苦難に耐える忍耐力です。
「おしんの開花」はどこか日本人的で、思わず頑張れよ! と声援を送りたくなります。


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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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