“ロマゴン”が苦戦の4階級制覇

「圧勝だろうな」との予想に反して展開は、優劣の判断が難しい微妙な判定勝負となりました。

現地時間9月10日(日本時間同11日)、米カリフォルニア州イングルウッドの「ザ・フォーラム」で開催されたプロボクシングWBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラス(28=メキシコ)vsWBC世界フライ級王者ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)のWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチです。
(試合は9月11日午前11時からWOWOWで生中継されました)

試合を終えてジャッジの採点は、117-111、116-112、115-113、でいずれもゴンサレスを支持。チャレンジャーが新王者となり、ミニマム級、ライトフライ級、フライ級に続く4階級制覇達成となりました。

その日の夜、ボクシング好きの話題は、これに尽きました。

「117-111の6ポイント差? それはないよな」「115-113の2ポイント差でどちらを勝ちにするかの勝負だったよね」「引き分けでもよかったと思う」

見方によって優劣が変わる微妙な判定勝負。ボクシング好きが繰り広げる、譲らない持論は、すべてが正解のような気がします。顔を腫(は)らしたゴンサレスの勝利がコールされた瞬間、勝利を確信していたのだろうクアドラスが、憤然とリングを下りた姿も印象的でした。

もちろん参考にはなりませんが、私の採点でも10回までイーブン。勝負は大詰めの2ラウンドにかかり、専門家がここの攻防をどう判断したか、私は、11回ゴンサレス、12回は激しく打ち合いながらも決め手がなく、10-10としたいジャッジ泣かせだったと思います。

スポニチ本紙の世界戦評論でおなじみの元世界王者・浜田剛史氏は、微妙になったこの勝負の分岐点を「5~6回の攻防にあった」としました。

再戦必至! 井上戦はその後・・・

1回、クアドラスは、動きながら距離を保ち、持ち前のスピードでうまく戦います。様子を見ていたゴンサレスは、2回から積極的に前進、プレッシャーをかけながら、いつも通り、連打で波状攻撃を仕掛けていきます。次第に下がりながらのパンチで守勢を余儀なくされていくクアドラス。

浜田氏が指摘した「展開が変わった5~6回」は、ここでクアドラスが、ハンドスピードを生かして先手の攻撃に転じたことにありました。

ゴンサレスにしてみれば、それまで、最後まで攻め切れず、しかも、相手に攻められ始めるとやはり、下の階級から上がった一階級上のクラスの体力差やパンチ力の強さなどが加わり、いつもとは違う疲労度ものしかかってきます。

中盤をしのいだクアドラスは9回以降、コンサレスの疲れを見抜き、足を使ってよく動き、ゴンサレスの前進をさばきながら、逃げ切りの態勢に入っていきます。

ラウンドの展開は、前半、ゴンサレスが攻め、終盤にクアドラスがパンチを当てて“いい印象”を与えて終わるかのような感じです。

ジャッジがこの攻防を、どう採点したか-。

出てきた採点からは、ゴンサレスの攻めの姿勢、が評価されたことが感じられ、それはまた、うがった見方をするなら、ゴンサレス贔屓(ひいき)と受け取れなくはない気もしました。

とにもかくにも、ゴンサレスが勝ったことで、私たち日本人の注目は、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)との対戦はいつ実現するのか? ということです。

ゴンサレスをプロモートする帝拳ジム(本田明彦会長)は、クアドラス戦が接戦、微妙な判定、だったことを踏まえ、再戦は免れないだろう、とし、井上戦はその後、来年末あたりに実現できれば・・・との見通しを語っています。

ボクシングのビッグマッチ実現は、難しいものですね。

タイミングもあり、また、現状が先まで維持されていなければ、成り立ちません。

“マンスター”井上も“ロマゴン”ゴンサレスも、対戦実現まで王座を維持していてもらいたいものですね。

私たちはそれまで、ただ待つしかありません。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR