2年5カ月ぶりに臨む16度目の世界戦!

数々のスリリングなファイトでファンを魅了してきた“KOアーチスト”の、これが〈ラストファイト〉となってしまうのでしょうか。

9月16日、エディオンアリーナ大阪で開催されるプロボクシングのダブル世界戦-。

WBC世界バンタム級王者・山中慎介(33=帝拳)が、11度目の防衛戦を行う舞台に登場する元世界2階級制覇王者・長谷川穂積(35=真正)です。

長谷川は、WBC世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイス(29=メキシコ)に挑戦。バンタム級、フェザー級に続き、3階級制覇を目指しますが、長谷川自身、ラストチャレンジの気持ちを強く持っており、成り行きが注目されるところとなっています。

長谷川という選手は、もともと「積極的に倒しに行かない、カウンター狙いの“待ち”のボクシング」という、地味なタイプでした。1999年11月12日のプロデビュー戦から、2005年4月16日に世界タイトル(WBC世界バンタム級)を奪取するまでの19戦中、判定勝利14戦、がそれを証明していますね。

そのスタイルが変わったのは、世界タイトル奪取後からです。10度防衛したWBC世界バンタム級王座では、V6戦から5連続TKO勝利。その内訳は、2R2回、1R2回、4R1回、でファンは「強過ぎ、速過ぎ、もっと見せてくれ!」と文句を言いつつも、電光石火のKO劇にシビれまくったものでした。

長谷川はどんな戦い方を選ぶのか?

が、どんな“絶対王者”にも〈永遠〉はありません。2010年4月30日の11度目の防衛戦、WBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)との事実上の“統一戦”で4回TKO負けを喫し王座を明け渡してしまいます。

このころの長谷川は、深刻な減量苦に悩まされ、プロデビュー時に3キロだった減量が、我慢の限界線に達する12キロを余儀なくされてしまいます。

再起戦は、階級を2つ上げてWBC世界フェザー級王座に挑戦。スピードとタイミングを武器とするテクニシャンが、この試合では「力と意地を全面に押し出したボクシング」(元世界王者・浜田剛史氏)を最後まで貫き、乱打戦の末に判定勝ちで2階級制覇を達成させました。

初防衛に失敗した後、2014年4月23日にIBF世界スーパーフェザー級王者キコ・マルティネス(スペイン)に挑みますが、7回TKO負けで3階級制覇に失敗。試合後、引退を色濃くしたものの、現役続行で今に至っています。

今回の相手、王者のルイスは、今年2月にWBC世界スーパーバンタム級王者フリオ・セハ(メキシコ)を1回TKOに下して2階級制覇を達成。これが初防衛戦となります。

ルイスと言えば、思い出すのが2012年12月、当時WBC世界バンタム級王者だった亀田興毅(当時=亀田)に挑戦した試合でしょうか。

この試合、ルイスを徹底研究した亀田は、足を使ったアウトボクシングに徹し、微妙な採点(2-1)ながら、判定勝ちを収めています。ルイス攻略のカギは、このあたりにあることは、間違いないでしょう。

長谷川が、冷静に動き、スピードとタイミングの勝負に出ることが出来るか、あるいは、2階級制覇を達成したときのブルゴス戦のように足を止め、力を入れたパンチの連打であえて“危険”に挑むか、そのあたりの選択が勝負どころとなるのではないでしょうか。

ちなみに長谷川の世界戦の舞台は、2年5カ月ぶり、16度目となります。

果たして、このカリスマはまた、新しい感動を与えてくれるでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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