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穂積はパッキャオになれるか

ボクシング・ファン注目の試合が近付きました。11月26日に名古屋・ガイシホールで行われるプロボクシングWBC世界フェザー級王座決定戦、同級2位で前WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(29=真正)が、階級を2階級上げて同級1位のファン・カルロス・ブルゴス(22=メキシコ)と激突します。

バンタム級(リミット53・52キロ)から1階級飛び越してフェザー級(リミット57・15キロ)の戦いへ。体重差3・63キロは長谷川に何をもたらしているでしょうか。まず、二重苦からの解放を指摘したのは元世界王者の浜田剛史氏(帝拳プロモーション代表)でした。

長谷川は10月24日、母親・裕美子さんを病状悪化で亡くします。試合のひと月前という大事なときの悲しみ。浜田氏が言いました。

「バンタム級での長谷川は常に10キロ前後の苦しい減量を強いられていました。もし、この試合がバンタム級だったら、と考えると、母親の死という悲しみにハンパでない減量のつらさが加わった状況は、相当な精神的負担と言わざるを得ません。フェザー級への階級アップは、その意味では救われていると思いますヨ」

精神的負担を和らげる階級アップ

確かに母親の死という悲しみに襲われた長谷川にとって、バンタム級時代にあった身を削る思いの減量苦から、少しでも解放されているということは、試合前の精神的負担を減らすことでプラス材料になったと思います。とはいえ、相手のブルゴスに「(体重差3・63キロは)クマとニワトリの差」と挑発されており、バンタム級のV10王者は、果たしてこの壁を乗り越えられるのでしょうか。

元統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(米国)が全盛時、巨漢ぞろいのヘビー級戦線に持ち込んだのはスピードでした。持ち味のスピードを十分に発揮できるウエートが100キロ弱、タイソンにとってはだいたい95~98キロくらいが、相手の懐に素早く飛び込んで、あの猛烈なフックを叩きつけるのにちょうどよかったようです。

フライ級からスーパーウエルター級まで階級の壁を超えた男マニー・パッキャオ(フィリピン)にしても、ただウエートを増やせばいいという問題ではなく、持ち味のスピードを維持できるウエートを常に考えていることは言うまでもないことでしょう。

長谷川とブルゴスとの体格差は、11月23日に行われた予備検診でこういう数字が出ました。

体重増とスピードの兼ね合いは?

身長は長谷川1メートル68、ブルゴス1メートル74で6センチ差。リーチは長谷川1メートル69、ブルゴス1メートル73で4センチ差。まあ、体格面ではブルゴスが言うようにクマとニワトリほどではなく“ひと回り大”といったところでしょうが、問題はパンチ力を含むパワーの差はどうか、といったところでしょう。

長谷川陣営の意向は当然、フェザー級リミットの57・15キロを目指しますが、計量後の体重増をどこまでにするか、というところを重要視したいようです。スピードは維持できるか、バンタム級で威力があったパンチ力は生かせるか、そのあたりの兼ね合いが「60キロ」までの間に微妙に横たわっているようです。

試合が終わった後、果たして手を上げているのはどちらでしょう。今年4月30日、フェルナンド・モンティエル(メキシコ)にまさかの敗戦、王座陥落後、再起戦でいきなり2階級上に戦いの場を移し、2階級制覇へのチャレンジ。この危険ともいえる冒険を長谷川は乗り切ってくれるでしょうか。

心情的には、穂積、頑張れ! といったところです。

また、この日、11・26名古屋では、前WBC世界フェザー級王者・粟生(あおう)隆寛(26=帝拳)も階級を1階級上げ、WBC世界スーパーフェザー級王者ビタリ・タイベルト(ドイツ)に挑戦します。

長谷川とともに勝利! となれば、日本のプロボクシング界も盛り上がりそうです。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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