無敵の“KOダイナマイト”は戻ってくるか?

年賀はがきを依頼しているところから「今年は何枚?」と注文が来ました。

「エッ! もう年賀状!」

まさに〈光陰矢の如し〉-月日の経つのは、ホント、早いものですね。夏が終わり、秋が来た、と思ったら、もう2カ月半ほどで今年も終わってしまうのですから・・・。

ということで、ちょっと早いですが、いやいやアッという間ですか、大みそかの話題に触れてみたいと思います。

このところの大みそかは、プロボクシングの世界戦ラッシュでにぎわっています。今年は、旧年から新年に〈勇気の橋〉を架ける男が、復活してくれます。

そうです。前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(36=ワタナベ)の再起戦ですね。

内山は、今年4月27日、東京・大田区総合体育館で12度目の防衛戦に臨みましたが、挑戦者の暫定王者(同級1位)ジェスレル・コラレス(パナマ)にまさかの2回KO負けを喫し、その後の進退が注目されていました。

内山が再起するなら、リマッチを望むコラレスの動向次第、という経緯がありました。

内山に代わってWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者となったコラレスですが、当初は、正規王者ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)との統一戦が優先され、しかし、フォルトゥナは6月24日、中国・北京で行われたタイトル戦でジェイソン・ソーサ(米国)に敗れ、今度は新正規王者となったソーサ(米国)との統一戦の可能性を探る状態にありました。

勝ち負けがあり、陥落・戴冠が目まぐるしく変わる、プロボクシングの世界です。一度の負けから這い上がるチャンスをつかむには、内山といえど、タイミングと運が巡ってくることを強いられ、大変なことですね。

脳裏に刻まれた悪夢をどう払拭するか

内山が現役続を決意した背景には、コラレスの再戦打診があったようです。ソーサとの統一戦が実現しなかったことで、コラレス陣営がこちらに目を向けたわけで、それならば、と内山陣営にとっても願ってもない展開となり、大みそかのリマッチが内定となる運びになりました。

初の敗戦となった内山は、直後からのロードワーク、さらにジムワークと、練習を再開しながらも、気持ちの上で「本当にやりたいのか?」「負けたことで気持ちが落ちるのでは?」など、逡巡する日が続いた、とのことです。

それはそうでしょうね。これまで11度も防衛し続けてきた“絶対王者”のベルトが、一瞬にして消えてしまう-私は1990年2月10日、無敵を誇った統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)が、2度目の来日時のジェームス“バスター”ダグラス(米国)戦でKO負けを喫する場面を東京ドームのリングサイド記者席で見て、ボクシングの試合に限ったことではないでしょうが、スポーツの試合に「“絶対”は“絶対ない”」と言い聞かせるようになっています。

その気持ちが、内山の敗戦で改めて認識されたような気がします。

東京ドームで初黒星を喫したタイソンは、その後、王座を獲得しても長続きせず、勝ったり負けたりとなって往年の強さは次第に影を潜めていきます。

内山の再起に関して、懸念はやはり、そのあたりに感じます。

負けた試合は、いきなり大振りで迫るコラレスのパンチを2回、まともにくらってダウン。立ち上がっても足元がふらつき、この回3度のダウンで敗れたものでした。

脳裏に刻まれた悪夢が、ダメージが、その後にどう影響するのか、ということ。しかも、相手が同じコラレスとあって、強い気持ちが押し込まれてしまうのではないか、ということ。そして・・・年齢的な衰えはどうなのだろうか、ということ。

再起戦での関門でしょうね。

内山の気持ちを奮い立たせるのは、負けた相手へのリベンジを果たし、もう一度王者に返り咲きたい、という執念でしょうが、それを何とか果たしてもらいたいものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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