ホントに勝っちゃうなんて・・・凄い!

スーパースターの条件とは?

例えばプロボクシングの場合、元世界王者の浜田剛史氏は、こう言いました。

プロの場合、やはり、観客を魅了する力、つまり、お客さんの期待に応えられる力、を持っていることが、大きな条件になってくるでしょうね

なるほど。複数の条件があるにしても、確かにこの要素は、上位に位置されるでしょう。それは、見方を変えれば、高い技術がなくてはできないことなのですから。

お客さん(ファン)が高い入場料を払って試合会場に足を運びます。お目当ての選手を観るために、そして、お目当ての選手が“こうしてくれれば最高!”という期待を懸けがら・・・。

スーパースターと呼ばれる選手は、例えばオスカー・デラ・ホーヤ(米国)にしても、例えばマニー・パッキャオ(フィリピン)にしても、たいてい、こうした期待に応えることをやってのけて観客を熱狂させてきたものでした。

さて・・・プロゴルファーの松山英樹(24=LEXUS)は、間違いなくそんな資質を持った、スーパースターへの階段を上りつつある選手の一人でしょうか。

何を今さら・・・かもしれませんが、ゴルファー“日本一”決定戦の「日本オープン」(10月16日最終日、埼玉県入間市=狭山GC)で優勝した快挙は、ギャラリーの望むことをやってのけたことで、それを改めて裏付けるものだったと思います。

USPGAツアーのプレーオフ4試合の激闘を終えて帰国。日本オープン参戦の意向はファンを喜ばせました。

観客の期待に応える底力

狭山GCに足を運んだギャラリーは-。

第1日(10月13日)=1万0838人
第2日(10月14日)=  9534人
第3日(10月15日)=1万0468人
最終日(10月16日)=1万4417人

4日間計4万5257人(主催者発表)は、おそらくほとんどが松山のプレーを観るために、そして“こうしてほしい”という期待-優勝してくれれば最高! だったに違いありません。

2日間の予選ラウンドを終えて松山は、通算1オーバーの8位タイ。首位に3打差の位置につけます。そして決勝ラウンドに入った第3日、グリーン外からのチップイン・バーディーを含む6バーディー(1ボギー)を奪う猛攻を見せ、通算4アンダーで一気に首位に躍り出ました。

やはり、といえば、やはり、の快進撃だったかもしれませんが、予選ラウンドを同組で回った石川遼(25=CASIO)が「英樹の予選ラウンドは、決勝ラウンドに備えた準備のラウンドだった」と舌を巻くほどの爆発となりました。

最終日の優勝争いは、東北福祉大の先輩・池田勇太(30=日清食品)とのマッチ・レースです。

日本オープンは、JGA(日本ゴルフ協会)主催の大会。狭山GCは、とてつもなく難しいセッティングとなっています。フェアウエーが狭く、ラフは足首が埋もれてしまうほどの深さです。おまけに速いグリーン。ショットを曲げてラフに入れれば、出すだけを強いられる消耗戦の中、松山は、前半アウトを2アンダーで回り、通算6アンダーとスコアを伸ばします。通算2アンダーの池田と4打差-。

後半インは、チャンスでパットが入らず、我慢を強いられる展開となります。が、追いかける後続もスコアを伸ばせず、松山の逃げ切り勝利。試合後のインタビューで松山は、こう話すことを忘れませんでした。

お客さんがこんなに多く来てくれて最初は緊張しました。でも、お客さんが喜ぶゴルフができれば、と思ってやっていました

日ごろは、無口で仏頂面が、ときにして誤解を生んだりしますが、ギャラリーが何を自分に期待しているのかをしっかり把握しており、その期待に応えてしまうのですから、それは凄いことです。

それにしても、ド迫力のショット、高度の技術・・・松山のような選手が、次に出現するのだろうか、とちょっぴり、国内男子ゴルフ事情に悲観的になってしまうような、松山のプロ転向後、初参戦となった日本オープンでの偉業達成でした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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