「日本オープン」優勝が呼び込んだ快挙

やはり〈攻撃は最大の防御〉なのだなァ、ということを、つくづく感じた快挙でした。

米男子プロゴルフツアーの世界選手権シリーズ「HSBCチャンピオンズ」(10月30日最終日、中国・上海=余山国際GC)でアジア人初の優勝(通算3勝目)を飾った松山英樹(24=LEXUS)の“攻めるゴルフ”です。

〈攻撃は最大の防御〉-分かっていても、なかなかできないのが、このテーマでしょう。リードを守ろうとしたときから、ボクシングなら、相手に攻め込まれ始めるでしょうし、ゴルフなら、おうおうにしてコースが仕掛ける罠にはまり、自滅の始まりとなるケースは結構、多いものです。

「HSBCチャンピオンズ」を中継する「NHK BS1」が、最終日の放送をを開始(10月30日午後3時)したとき、松山はちょうど、前半アウトを終え、後半インに入るあたりでした。

後続に3打差をつける首位でスタートした最終日。松山が、守るのか、攻めるのか、で展開が変わるだろうなァ、と思っていましたが、前半アウトの3バーディーで通算スコアを20アンダーに伸ばしており、これは凄い! の印象を受けました。

攻めの姿勢を貫けるのは、様々な要素があるでしょうが、直接的にはグリーンを狙うアイアンショットの良さでしょう。

USPGAツアーの2016~17年新シーズン初戦となった前週の開幕第2戦「CIMBクラシック」(マレーシア・クアラルンプール=TPCクアラルンプール)で松山は2位となり、好感触を得ていますが、調子の良さを生んでいるのが、国内メジャー初制覇となった「日本オープン」(10月16日最終日、埼玉県入間市=狭山GC)でのゴルフの内容であり、それは深いラフの難しいセッティングの中、冴えわたり続けたアイアンショットの精度の高さでした。

松山が実践した「攻撃は最大の防御」の凄さ

だから「HSBCチャンピオン」優勝の勝因は、守りに回らず、攻めに徹することができた、そしてそれは「日本オープン」優勝での手応えによるものだった、といえるのではないでしょうか。

つまり「日本オープン」優勝→手応え→「HSBCチャンピオンズ」優勝、の図式です。

ゴルフファンの皆さんは、最終日の最終18番、グリーン手前に池が広がるパー5の、松山のマネジメントをどう感じたでしょうか。

後半インで13番から3連続バーディーを奪い、通算スコアを23アンダーとした松山は、15番終了時点で後続に8打差の大差をつけています。18番を迎えたときは7打差。

別に18番で狙う必要などなかったにもかかわらず、フェアウエー・センターからの第2打、松山は3Wを握り、2オンを狙いに行きました。結果は池ポチャで4オン、1パットのパー。

もちろん、大差をつけていることによる余裕との見方があり、おいおい遊ぶなよ、などの声もありました。

が、前日の第3日、他のプレーヤーがそろってレイアップする中、松山は2オンを狙い成功、バーディーを奪っています。

ここは優勝の原動力となった〈攻めるゴルフ〉のケジメとして、松山には譲れなかったものがあったのでしょう。素直に“狙う勇気“を称えたい気持ちです。

松山は10月30日付の最新世界ランクで6位に浮上しました。ちなみに1位はジェーソン・デー(オーストラリア)、2位はロリー・マキロイ(英国)、3位はダスティン・ジョンソン(米国)・・・とそうそうたる面々。

恐れずに攻めると、こうした他を寄せ付けない圧勝に結びつくことを実感できたことも、松山の大きな収穫だったことでしょう。

・・・であれば、次は最大目標に掲げているメジャー制覇ですね。当面、来年4月の「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)が楽しみになりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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