社会問題化する高齢ドライバーの事故

このところ、連日のように新聞各紙の社会面をにぎわせているのが、高齢ドライバーが起こす事故の数々です。

11月12日付の紙面に掲載された11日に起きた事故だけでも、東京・板橋区のコンビニに80歳代男性が運転する乗用車が突っ込んだり、JR常磐線の踏切で73歳男性が運転する乗用車と特急が衝突したり、とあり、また、それ以前の10日にも、栃木の病院に84歳男性が運転する乗用車が突っ込み、さらに10月28日には横浜市港南区の市道で87歳男性が運転する軽トラックが集団登校の小学生の列に突っ込み、死傷者を出す痛ましい出来ごとが起きています。

高齢化社会が深まれば深まるほど、これらの交通事故が増えるだろうことは、ある程度、予想がつくことでしょうが、これが“認知症”によるもの、とか、それに伴う“車での徘徊”によるもの、などであるなら、新たに勃発した深刻な問題として〈対応〉を強化せざるを得なくなってくるでしょう。

〈対応〉といえば、かくいう私も高齢ドライバーの一人であり、2年前の2014年、70歳を迎えるにあたり、ちょうど運転免許証を更新する時期にもぶつかっていることから、70歳~74歳を対象とする「高齢者講習」を受講するよう、私が居住する藤沢市を管轄する神奈川県公安委員会から連絡を受けました。

免許証を更新するには、これまでと違い、今回は、高齢者講習を受講した、という「終了証明書」が必要になるということで、では・・・と重い腰を上げ、指定された藤沢市内の自動車教習所に連絡して予約を取ることになりました。

予約など簡単に取れると思いましたが、結構混み合っているようで、今日・明日というわけにはいかず、しばらく間を置き、予約できた日に出向きました。

受付で手続きを済ませ、指示された教室に入ります。講習は、12人を3人づつの4グループに分けて行われ、1日何回行っているのかは分かりませんでしたが、この少数精鋭的な受講システムが、混み合う原因となっているのかもしれません。

自動車教習所というところは、何となく、意味もなく、緊張感を漂わせる場なのでしょうかね。最初に行われた〈交通ルールの再確認〉などのおさらいで、別に緊張などする理由もないのに12人全員が小学生になってしまい? 教室内が静まり返ってしまいます。

教習所の教官ドノは、日ごろ、こういう雰囲気の中で指導をしているのでしょうねェ。妙に慣れていて、面白がっているようにも見え、静まり返った中、大きな声だけが響いていました。

次に分けられたグループごとに動体視力や夜間視力などの視力検査が行われ、さらに画面に信号やら一時停止やらが出る機械を使った運転適性検査が行われました。

「高齢者講習」~自主返納を考えるとき? 

このあたりから、生徒たちは、テレビゲームふうのこの適性検査を楽しむように、アクセルだ、ブレーキだ、アッ、踏み忘れた、遅れた、などの声が出始め、リラックスしてきました。

再び緊張感に包まれたのが、教習所のコースに出て行われた運転の再確認です。私たちのグループは、女性と「ペーパーに近いんですよ」という男性と私の3人。最初に女性、次に男性、最後に私、の順番となりました。

女性はさすがにソツなく終え、ペーパーに近い男性は、懐かしいですねェ、S字カーブだとか、バックでの車庫入れ、などでバタついていましたが、何とか終えてホッとひと息。私の番になりました。

私が教官ドノに叱られたのは、姿勢(あるいは態度だったかもしれませんが・・・)が悪い、という思いもかけないことでした。私は運転するとき、ちょっと右肩が前に出て斜めに構える傾向があります。これは長年のクセですね。この姿勢に対して厳重注意を受けたのです。

そう言いますがねェ、教官ドノ。あなたのトシは、40歳代の前半くらいですか? であれば1970年代前半の生まれ。私の運転免許証取得年月日は、1966年(昭41)11月なのですよ。つまり、教官ドノ、あなたが生まれる前に私は既に車を運転していたというわけです。当時、オートマチックなどなかった時代、皆、何となくこんな姿勢になっていたんですよ。

教官ドノの勘違いは、この講習の目的の一つには、高齢ドライバーが初心に帰る場、忘れていたことを思い出す場、があり、日ごろ接している、免許を取得するために叱られながら技術を教わる場ではない、ダメなら不合格となる場ではない、ということですね。

従って、ペーパーの男性が不安視したように、この講習で免許証が取り上げられる、などということはなく、忘れていたことがあるならチェックしましょう、ということてす。

・・・であるなら、こうしたアラ探し的な指摘は、この場では失礼というものでしょうね。

教官ドノは、私の姿勢(態度)が気に入らなかったようですが、私も教官ドノの態度(指導の姿勢)は気に入らない出来ごとでした。

・・・が、それはともかく、高齢ドライバーが起こす交通事故が、社会現象として問題化しているのなら、些細なことでも注意を払って事故など起こさないことが運転する者の務めでしょう。

高齢者講習は、最初に70歳~74歳を対象に行われ、次に75歳以上を対象に行われますが、それはまた、運転免許証の返納を考えるときであるかもしれません。

ちなみに高齢者講習の手数料は5600円。私のように免許証の更新とぶつかれば、写真を含む手数料が4500円。計1万100円かかります。

高齢者講習の手数料は、ちょっと高いんじゃないの、との声もありますが、この金額は、あるいは自主返納の決意を促しているのかもしれませんね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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