世論をリードする小池ワードのインパクト

毎年、この話題が登場するたびに、ああ、今年も終盤だなァ、早いものだなァ、と思い、今年は何が選ばれるかな? と、このイベントの結果を楽しみにしています。

そうです。年末恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識・選)ですね。

12月1日の「年間大賞」と「トップ10」の発表を前にこのほど、候補30語が出そろいました。

このイベントは、その年1年間に発生したさまざまな「語句」群の中から〈世相を軽妙に映して多くの人々の話題となった〉(事務局による選考概要)新語・流行語を選ぶものですが、このイベントを楽しみにしているファンの一人として私は常に、選考の基準を、選考概要にもある〈世相を反映させたもの〉を最優先して選んでほしい、と思っています。

例えば・・・年間大賞に選ばれた「ダメよ~ダメダメ」(2014年=日本エレキテル連合)や「ワイルドだろぉ」(2012年=スギちゃん)あるいは「グ~!」(2008年=エド・はるみ)「なんでだろ~」(2003年=テツandトモ)など、お笑い芸人たちの“一発ギャグ”はどうでしょうか。

この「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞したお笑い芸人は、歓喜から転落! 翌年から“消える”というジンクスが生まれ、それはそれで面白い現象であり、それを意図した選考も、年末だからアリかな、とも思いますが、やはり、この種のギャグは一過性のもの、後々に振り返って当時の世相が思い出されるような語句こそ、年間大賞の価値があるのではないか、と考えます。

減少したお笑い芸人の一発ギャグ

その意味で、秀逸だったなぁ、と思い出されるのが、1986年(昭61)の「亭主元気で留守がいい」(大日本除虫菊=上山英介社長・現会長)の名フレーズですね。

当時の「新語・流行語大賞」は「新語部門」と「流行語部門」の2部門に分かれ、それぞれ金賞を筆頭とする各賞を選んでいました。

「亭主・・・」は「流行語部門」の銅賞に選出されています。

この名フレーズは、テレビのCMで発せられたものですが、それを見た主婦の誰もが、そうそう、と“納得の笑いを浮かべたものでした。日本経済は1985年、日銀の円高不況対策としての金利引き下げを発端として〈バブル景気〉が始まっており、亭主は給料を届けに家に帰ってくるだけでいい、という、まさに主婦層の浮かれた心理を言い当てたものとして、今でも通じる言葉になっています。

年間大賞には、こういう語句群がいいですね。

今年、ノミネートされた30語群には、政治ジャンルから、小池新都知事の「都民ファースト」「アスリート・ファースト」など。社会ジャンルには「ポケモンGO」「歩きスマホ」など。また「芸能ジャンル」には、週刊誌「週刊文春」のスクープ連発を受けて「文春砲」「センテンススプリング」など、が並びました。

例年に比べて、お笑いタレントの一発ギャグが少ないようですが、それだけ世の中に世相を反映させる様々な出来ごとが多く勃発し、選考委員も、一過性のお笑いモノを選ぶことがためらわれたのかもしれませんね。

時期的に間に合わなかったかもしれませんが、高齢ドライバーの事故多発を受けた「自動車免許証の自主返上」も、あるいは日本の車社会に一区切りが来たかもしれない社会現象として取り上げたかったですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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