最終戦決戦がもたらすもの

今季の国内男子プロゴルフツアーの賞金王争いは、ついに最終戦にまで持ち越され、獲得するのは誰? 遼くん? とファンの興味をつないでいます。

その最終戦「日本シリーズJTカップ」(東京・東京よみうりCC)は12月2日に開幕。4日間の熱戦を展開します。現在、賞金ランクは①金庚泰(24=韓国)1億7611万9599円(3勝)②石川遼(19=パナソニック)1億4728万9779円(3勝)③池田勇太(24=日清食品)1億4005万8830円(4勝)で競り合っており、最終戦の優勝賞金4000万円をめぐり、シビアな戦いで火花を散らします。

金を追う石川&池田の逆転賞金王の条件は、いずれも優勝することです。そのうえで石川のときは金が3位以下、池田のときは金が9位以下と厳しい情勢。2人がともに優勝できなかったときは、金が韓国人初の賞金王を獲得、とだいたいのラインが出ています。

さて、石川にしても池田にしても、賞金王の座を手に入れるためには優勝しなくてはならない、という厳しい条件が課されるわけですが、こういう状況で試合に臨む場合、選手たちはどう腹をくくるのでしょうか。

前週の「カシオ・ワールドオープン」(11月28日最終日=高知・Kochi黒潮CC)を終えた段階で2人はこう話しています。

石川「まずは、いかに優勝争いに絡めるか、でしょう。それがなければ優勝を狙えません」
池田「ものすごく単純なことです。勝てばいい、ということですからね」

低迷脱出の起爆剤となるか

石川は前週「カシオ・・・」で後半2日間60台(第3日69、最終日68)をマークして上り調子。また池田も前々週の「ダンロップ・フェニックス」(宮崎・フェニックスCC)で優勝、前週「カシオ・・・」でも、結果は5位でしたが途中、単独トップに立つなど好調を維持しており、金を交えた三つ巴の戦いは見応えのあるものとなりそうです。

と同時に、もうひとつの楽しみは、中堅&ベテラン勢の意地でしょうか。「カシオ・・・」で今季2勝目(プロ通算2勝目)を挙げ、賞金ランクを1億円の大台(5位)に乗せてきた27歳の松村道央、4位につけている今季好調の41歳・藤田寛之、さらに谷口徹、宮本勝昌らの逆襲は、松村が言う「賞金王争いの邪魔をしたい」に代表されて面白いものになりそうです。

そして・・・これが一番、大事なことでしょうか。最終戦にまで賞金王争いがもつれこんだ国内男子プロゴルフ界は、いまやツアー界の“顔”となった「石川&池田効果」により、薗田峻輔ら若手の活躍があったり、アジア・アマチュア選手権(優勝)や日本オープン(3位)で輝いたアマチュアの松山英樹(18=東北福祉大1年)の台頭があったり、一時は不景気のあおりで存続さえも危ぶまれた低迷のピンチから次第に立ち直りつつあることです。

最終戦で見せる白熱した戦いが、スポンサー企業を再び振り向かせる原動力になるなら、最終戦決戦となる三つ巴の賞金王争いは、個人の名誉の問題だけではなく、それを超えた大きな価値をツアー界にもたらすことになるのではないでしょうか。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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