怪物vs雑草魂の戦いが面白い!

今年もまた、プロボクシングの年末“世界戦ラッシュ”が近づきました。

12月31日(東京・大田区総合体育館)に登場する前WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(37=ワタナベ)の再起戦、4月に敗れた現同級王者ジェスレル・コラレス(パナマ)とのリマッチを初めとする注目度の高い試合がそろっています。

その中で12月30日(東京・有明コロシアム)に行われるWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)の4度目の防衛戦が“異色”ですね。

そうです。チャレンジャーが、あの歴戦の勇士、前WBA世界同級王者・河野公平(36=ワタナベ)なのです。

河野の戦績は、42戦32勝(13KO)9敗1分、世界戦はこれで10度目、敗れても敗れても這い上がる、折れない心で“怪物”相手に2度目の王座返り咲きを狙います。

王者の井上は、11戦全勝(9KO)の、言わずと知れたエリート戦士。対照的な“雑草魂”河野との戦いは、激闘が予想されて興味深いですね。

河野は今年8月31日(東京・大田区総合体育館)のV4戦で同級1位の暫定王者ルイス・コンセプシオン(パナマ)に0-3判定負け、王座陥落となりました。

対戦を買って出た“男気”の前王者

試合後、河野自身が「すべてを出し尽くした感じ」と振り返り、11月23日に36歳の誕生日を迎えることもあり、今後については「少し休んで考える」と引退も考えられる言葉を口にしていたものでした。

しかし、プロボクサーの闘争心というものは、簡単に消えないものですね。そういえば、先に世界王者のまま引退することを決めたWBC世界スーパーバンタム級王者・長谷川穂積(35=真正)が以前、こんなことを言っていたことが思い出されます。

〈やっぱりね、リングに上がり、大勢のお客さんが自分のボクシングを見に来てくれて、拍手をしてくれたり、声援してくれたりするのに接すると、これはもう、辞められないんですよね〉


井上が今年9月4日(神奈川・スカイアリーナ座間)のV3戦で同級1位ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)と対戦。挑戦者のタフな戦いに手こずりながらも、最後は10回KO勝ちで観客の期待に応えます。

強過ぎるゆえにその後の井上陣営は、挑戦者選びに苦戦を強いられます。世界ランカーたちが尻込みする中、対戦話が舞い込んできて手を挙げたのが河野だったのです。

状況は違いますが、2014年9月5日(東京・代々木第二体育館)、対戦相手に苦慮する“ロマゴン”ことローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の相手を男気で買って出て戦ったWBC世界フライ級王者・八重樫東(大橋)に似ていますね。

この試合、八重樫が逃げずに真っ向勝負、激闘の末の敗戦に観客は、その勇気に大きな拍手を送ったものでした。

井上vs河野戦の下馬評は、井上有利ですが、陥落後の再起戦でいきなり世界挑戦、しかも、怪物相手となれば、河野にとって不足はありません。あるいは・・・これが最後! の決意を胸に秘めているかもしれません。

であれは、井上にとって初となるこの日本人対決、河野のひと暴れが、何を巻き起こすか、これは見逃せませんね。

井上も来年中には、ロマゴンとのビッグマッチを実現させるべく、この年末の防衛戦は大切なものになります。

それがぶつかり合うと・・・楽しみな一戦です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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