難しいリマッチをどう乗り切るか?

さて・・・年末(12月30~31日)に控えるプロボクシングの“世界戦ラッシュ”-東京で4試合、京都で2試合、岐阜で1試合、の計7試合のうち、ボクシング・ファンのあなたは、どの試合に最も注目したいですか?。

そうですね~。私はやはり、12月31日の大みそか、東京・大田区総合体育館のリングで王座奪還に燃える前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(37=ワタナベ)のリマッチをじっくり見たいですね。

2010年1月11日のWBA世界スーパーフェザー級王座獲得から2015年12月31日の同級王座11度の防衛まで約5年間、無敵の強さを誇ってきた内山ですが、陥落は本当にあっけなく、2回に3度のダウンを喫して敗れた内山の姿に、会場に足を運んだファンは皆、何か悪い夢を見たようにお互い、声もなく、ただただ顔を見合わせるだけの状態となりました。

2016年4月27日の東京・大田区総合体育館。暫定王者ジェスレル・コラレス(パナマ)との王座統一戦での悪夢でした。

想定外のスビートで振り回されるコラレスの大振りパンチを不用意に浴び、熱くなって2回、距離を詰めたところを狙い撃ちされたのが、予想もしなかった早い回でKO負けとなったリング上の出来ごとでした。

しかし、この敗戦には、目には見えないさまざまな出来ごとが伏線としてあったようです。

V11に成功した後、内山陣営には次戦、前WBA世界フェザー級スーパー王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)との対戦案が浮上し、内山自身が熱望する米国での開催も含め、かなりの確率で有力視されるに至りました。

「勝たなければ何も始まらない」の開き直り・・・

しかし、ボクシングの交渉は難しいものです。ウォータースとの交渉には、試合を中継するテレビ局が難色を示し、では・・・とWBAが示したWBA世界スーパーフェザー級王者ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)との統一戦指令も、条件面で噛み合わず、紆余曲折の末、内山の夢は実現せず、国内でコラレスと対戦することになった、という経緯がありました。

コラレスに敗れた後、モチベーションについて聞かれた内山は「関係ない」と強調しましたが、まったく「関係ない」はずはなく、やはり、心のどこかに引っかかるものは有していたことでしょう。

コラレスとのリマッチは、今年4月27日の敗戦以来、8カ月ぶりの“ダイレクト”リマッチとなりました。それに至る前にコラレスには、正規王者ジェイソン・ソーサ(米国)との統一戦が浮上していましたが、それが流れたため、内山に機会が回ってきた、というわけです。

内山にしてみれば、このチャンスを“吉兆”としたいものです。敗戦後、進退については、五分五分の状態から、次第に気持ちは現役続行に傾き、何をどうするにしても、とにかく、また戦って勝ち、王座に復帰しないことには、何も始まりません。

必勝に向けて内山は、さまざまな準備をしたことと思います。が、それはコラレスも同じです。ダイレクト・リマッチの難しさは、ともに手の内を知り尽くし、ああ来たらこう、こう来たらこう、と、さまざまな準備も怠らない中、間違いなく差となって存在するのは、負けた選手には、負けた事実があり、勝った選手には、勝った事実があり、その差がやりとりにどう影響するだろうか、というところにあります。

つまり、一度負けた側には、そのハンデを埋めるための倍の気力が求められるのが、ダイレクト・リマッチなのですね・

その意味で、内山が楽勝だろう、などという見方はしていません。しかし、それに代わる、勝たなければ何も始まらない、という“開き直り”に注目してみたいと思っています。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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