つくづく感じるメンタルの強さ

ピンチをしのぐ忍耐力。やってきたチャンスを決める勝負強さ。

松山英樹(24=LEXUS)の強さは、様々な要素が重なり合っているでしょうが、やはり、持てる技術を生かす〈メンタルの強さ〉にありますね。それをつくづくと感じた快挙でした。

USPGAツアー「フェニックス・オープン」(米アリゾナ州スコッツデール=TPCスコッツデール)最終日(2月5日=日本時間同6日)の松山は、通算17アンダーでウェブ・シンプソン(米国)と並び、プレーオフ4ホール目で勝負を決め、前年に続き、日本人初となる同一大会連覇、日本勢最多のツアー4勝目を挙げました。
(試合は「NHK BS1」が生中継)

凄い展開でしたね。第3日を終えて通算12アンダー、首位に4打差の3位タイと優勝圏内をキープした松山が最終日、果敢に追い上げます。

安定したショットとパットのフィーリングの良さ。3番(パー5)で第2打をピタリ70センチにつけてイーグル奪取。これで勢いに乗り、5番(パー4)、インに入って13番(パー5)、15番(パー4)とバーディーを重ね、通算17アンダーとしたこの時点で、同スコアで先にホールアウトしたシンプソンと首位に並びます。

惜しかったのは、勝負が懸かった上がり2ホールでしたね。

「マスターズ」に向けて追い風となる優勝

決めれば優勝を手中にしただろう17番(パー4)で2メートルを外してしまいます。気合が入った18番(パー4)では、357ヤードを飛ばした渾身のドライバーショットの後、残り74ヤードをピン上2メートルにつけました。入れれば優勝のパット。が、下りのラインを緩やかに転がったボールは、非情にもカップをのぞいて止まってしまいます。

決めてもおかしくないレギュラー・ラウンドで優勝を逃した松山にとって、プレーオフは厳しいものとなりました。1ホール目(18番)はともにパー。2ホール目(18番)で松山は第1打をグリーン前の右バンカーに入れ、第2打がショート。2オンとしたシンプソンに対し、3オンとなった松山は、この危機をパーセーブでしのぎます。

3ホール目(10番)は、ともにバンカーから2オンしパー。次の4ホール目(17番)で冒頭に記した、ピンチをしのぐ忍耐力、やってきたチャンスを決める勝負強さ、が発揮されました。

距離の短い17番。慎重に3Wでグリーン手前に運び、アプローチは2メートル半。ワンオンしたものの難しい位置から3パットでパーとしバーディーを逃したシンプソン。松山はバーディーパットを沈め、苦しいプレーオフを勝ち取りました。

そういえば昨年大会、リッキー・ファウラー(米国)との“死闘”となったプレーオフを制したのも4ホール目でした。

ホールアウト後にインタビューを受けた松山は、こうコメントしていました。

〈プレーオフは苦しかったけど、勝つことができてよかった。必ずチャンスが来ると思ってずっと待っていた〉

と-。

それにしても・・・この「フェニックス・オープン」を連覇しているのは、1961年大会から3連覇しているアーノルド・パーマー(米国)ら5人。1974~75年のジョニー・ミラー(米国)以来、42年ぶりの偉業を達成してしまった松山は、ただただ、スゲー! としか言いようがないですね。

この優勝は、目指す大目標の「マスターズ」(4月6日開幕、米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)制覇に向けて、限りなく力強い追い風となったことと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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