“怪物対決”は年内に実現するか?

ボクシング好きの友人が聞いてきました。

〈どうだろうねェ。あの一戦、実現するだろうか?〉

確かに“あの一戦”が実現するかどうかは、今年最大の注目でしょうね。

そうです。WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)vsWBC世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア、帝拳)のビッグマッチです。

昨年末(2016年12月30日=東京・有明コロシアム)に河野公平(ワタナベ)を6回TKOに下してV4を達成した井上は、この時点で大橋ジム・大橋秀行会長が、ゴンサレス戦に触れ「向こうにも試合のプランがあることだし(実現には)タイミングがある」と慎重ながらも「やれるなら早い方がいい」と“今年中”できれば“年末”をにらんでいました。

では、大橋会長が指摘した“向こうの試合のプラン”は、どうなっていることでしょうか。

WBA世界ミニマム級、同ライトフライ級、WBC世界フライ級、と世界3階級を制覇したゴンサレスは、2016年9月10日、米カリフォルニア州イングルウッドの「ザ・フォーラム」で1階級上のWBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ、帝拳)にチャレンジ、激闘の末に3-0判定勝利、世界4階級制覇を成し遂げました。

試合後にゴンサレスが「これまでのキャリアで一番苦しい試合だった」と振り返ったのは、スーパーフライ級(リミット52・16キロ)で初の試合、加えて下から上がってきた選手にとってウエートの軽さによるパワーの違いは結構、ハンデとなったようでした。

井上に厳しいウエートの維持

ちなみにこの試合、ゴンサレスは51・98キロ、クアドラスは52・07キロのウエートで戦っています。

この試合を視察するために井上を含む陣営が、試合会場に足を運んだことも注目に値する出来ごとでした。

井上はその後、12月の河野戦をクリアして現在、5月に予定されるV5戦(対戦相手は未定)に向かっています。

クアドレス戦に勝ってWBC世界スーパーフライ級王者となったゴンサレスは、それにともない保持していたWBC世界フライ級王座を返上、スーパーフライ級への専念を打ち出しています。

そして今年、点と点はいつ線となって交わるか-。

ゴンサレスをプロモートしている帝拳ジムの本田明彦会長は、接戦だったクアドラス戦の再戦は「避けられないのではないか」と見通しを語り、ゴンサレスが3月に予定している初防衛戦をクリアすれば、次戦が再戦となることを示唆。とともにスーパーフライ級に加わったファン・エストラーダ(メキシコ)との試合も、予断を許さない情勢となっています。

井上陣営にとって「(ゴンサレス戦を)早くやりたい」としているのは〈ウエートの問題〉があるからです。成長の過程によりライトフライ級では減量が苦しくなり、一気に2階級アップのスーパーフライ級で現在、戦っていますが、このクラスも厳しい状況となっています。

井上の順番がいつ回ってくるのか。井上陣営にとっては、スーパーフライ級で戦うなら、年内がリミットであり、それ以上は待てない、となります。

ボクシングの対戦は、タイミングが難しいですね。

必ずしも、観る側が“ここでやってほしい”というときに実現する、とは限らず、あのときにやってほしかったよな、というカードは結構、あるものです。

そうならないよう、井上とゴンサレスの怪物対決、お互い絶頂期に実現するよう、願うばかりです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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