“黒字”解消への苦闘!

何ごとも「黒字」であればよし! ということばかりではありません。「赤字」でなければダメなんです! ということもあるのです。

プロゴルフのトーナメントでは、スコアをアンダー・パーは赤字で、オーパー・パーは黒字で表記されるのが常です。

米男子プロゴルフツアーの今季メジャー第1戦「マスターズ」(4月9日最終日、米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)の熱戦-。

松山英樹(25=LEXUS)は、どうしてもこの黒字を解消できずに苦闘を強いられました。

一時の絶好調から調子を落として迎えたこの大会。大会を中継するTBSテレビの解説を務めた中嶋常幸プロが、今の松山を「ちょっとヤバいよ」と心配したように、ショットとパットがもうひとつ、かみ合わず、いい流れに乗れないラウンドを繰り広げました。

第1日=4オーバーの76。第2日=2アンダーの70。第3日=2オーバーの74。大事な第3日は、15番(パー5)でイーグルを奪いながら、最終18番(パー4)で何と4パットのダブルボギーを叩くなど、どうしても浮上のきっかけがつかめない状態です。

3日間通算4オーバーの中で最も赤字に近づいたのが、第2日の15番でバーディーを奪い、通算1オーバーとしたときだけ、という、松山“らしい”爆発がまったく見られない我慢の日々が繰り返されました。

第3日の最終18番の4パットという上がりの悪さに、ホールアウト後にコメントを求められて「最後のパットでやる気が失せました」と、テレビの画面を通しても内面の落胆が感じられる暗い顔を見せたものでした。

最後に魅せた“らしい”猛攻!

アマ時代を含め、今回で6度目の出場となったマスターズ。最近の戦績は、一昨年5位、昨年7位と上位戦線にからんでおり、今回、調子を落としていても、世界ランク4位で臨む松山は、優勝候補の一角を占める評価を得ていました。

それだけに・・・このまま沈んでしまうわけにはいかない!の意地が、最終日の猛チャージを生んだのでしょう。

最終日に初めてバーディーを奪えた2番(パー5)で調子に乗り、前半アウトで3バーディー(1ボギー)を奪い、通算スコアを2オーバーにして後半インを迎えます。

相性のいい10番(パー4)でバーディー。11番(パー4)でボギーを叩きましたが、13番と15番のパー5でいずれも2オン、イーグル逃しは惜しまれましたが、ともにバーディーでスコアを伸ばします。

15番を終えた段階でやっと通算イーブンパーにこぎつけました。最終日、残り3ホールに懸けた黒字解消のチャンス。これほどまで赤字に恋い焦がれたことは、松山自身、あまり経験がないのではないでしょうか。

そして17番(パー4)でチャンスをつかみます。2オンからバーディーを奪い、通算1アンダー、待望の赤字グループに加わることが出来ました。

この日ベストスコアの「67」をマーク。これは大きかったですね。最終日スタート時の28位から一気に11位に浮上。12位以内に与えられる来年の出場権を確保したのですから・・・。

ホールアウト後の松山は「ショットがよかった、最終日にやっと、です。パットをもっと磨かないと・・・」と話していました。

万全でない状態で大会に入り、悪いなりに修正しつつ、最後に調子を取り戻した松山には“底力”を感じます。

それにしても・・・日本勢3人のうち、決勝ラウンドに進んだのが松山だけというのも寂しい限りでしたね。

松山が、ただ出場すればいい、予選を通過すればいい、というレベルを一新、日本人選手でもこの夢舞台で優勝できる可能性をもたらしたのですから、他選手は気合を入れて臨んでもらいたい、と思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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