新緑の「常立寺」から「大船観音寺」へ

日本の四季は、本当に情緒的で、その都度(つど)人の気持ちを変えるものですね。

「桜」で和(なご)んだ心が、今度は「新緑」のエネルギーに沸き立ちます。

1年の内で一番、心地よく過ごしやすい、この季節-。

吹く風で肌寒さはあったものの、好天に恵まれた4月25日午後、鎌倉好きの例の友人Fと「久しぶりに歩こうか」ということになって小田急片瀬江ノ島線の「片瀬江ノ島」駅前で合流しました。

友人Fの「『常立寺』をのぞいてみたいなァ」との希望で足を運びます。

江ノ島電鉄(江ノ電)の「江ノ島」駅から徒歩で4~5分程度のところに日蓮宗の「常立寺」(神奈川県藤沢市片瀬)はあります。

この地は、私の地元であり、これまでさんざんお寺の前を通りながら、中に入ることもなく“興味の外”にありましたが、友人Fは「季節は終わったが、来年は観(み)に来たい」という梅の下見、そして何よりも、元寇(げんこう)により処刑された「元国史の塚」に興味を引かれていたようです。

〈元寇〉=「鎌倉時代、元の軍隊が2度にわたって日本に来襲した事件。蒙古来襲。文永(1274年)・弘安(1281年)の役」(広辞苑)

すぐ近くに罪人の処刑場があった「龍口(りゅうこう)寺」(神奈川県藤沢市片瀬)があり、処刑された人たちの埋葬地が「常立寺」だったようですが、元国史たちも同様だったことが伝えられています。

そういえば、大相撲の巡業が藤沢市で行われる際、朝青龍(元横綱=引退)や白鵬らモンゴル出身力士が常立寺を訪れ「元国史の塚」を参拝する出来事が話題となっていました。

実はこの「常立寺」の娘さんが、私と高校時代の同級生だった、ということもあって、会ってしまったらなァ・・・などの気遣いもあり、境内散策は友人Fに任せ、私は外の道で待機していましたが、友人Fは「全体的に整っている、いいお寺だよな。梅の季節にはぜひまた来たい」と満足そうでした。

“灯台もと暗し”だった「観音サマ」

さて・・・このあたりは他に特に見るべきものもなく、どうしようか? と、いつものように“足の向くまま”の態勢に入り、その結果、大船に出て「観音サマ」を観(み)よう、ということになりました。

「常立寺」からは目と鼻の先、徒歩1分程度のところに湘南モノレール江ノ島線「湘南江ノ島」駅があります。それに乗って約20分ほどで「大船」駅に着きます。

「大船」駅から徒歩5分程度で「観音サマ」に到着します。拝観料300円を払って中に入り、配布された資料に目を通してみると、私は、近くに住んでいながら、この「観音サマ」について、本当に何も知らなかったことに気づきます。

1960年(昭35)4月に完成したということで、私は15歳のときから、東海道線に乗ったときにたびたび窓の外に見たりしていたのに・・・です。

だいたいこれまで、勝手に「観音サマ」などと呼んできましたが、正式名称は「大船観音寺」(神奈川県鎌倉市岡本)「白衣観音像」であり、配布された〈大船観音寺のあゆみ〉には、1929年(昭4)4月14日、建造に着手されたものの、途中、資金不足でつくりかけのまま23年間放置され、その後、第2次世界大戦後に再出発して完成に至った、という経緯が記されていました。

この「大船観音(白衣観音)像は、近づいてみると凄いですね。高さ25メートルの巨大な胸像、見上げる私たちに柔和な顔が真上からド~ンと迫ってきます。

〈大船観音寺のあゆみ〉に彫刻家・山本豊市氏の寄稿があり、氏はこう記述しています。

〈(略)私は寺に行くたびにの像の前に立つ。立っているとちょっと動けなくなってしまう。(略)〉

実際、その通りで私も、しばらく動けない状態になりました。

今の季節、ソメイヨシノは葉だけになりましたが、八重桜がほっこりした花を咲かせていました。像の白とソメイヨシノの葉の緑、八重桜のピンクの対比・・・。なかなか風情がありましたネ~。

この日は、スタートが午後3時と遅かった分、夕暮れが早く来ました。

では・・・といつもの通り、藤沢に戻り、打ち上げは“ちょい飲み”と終わりなき歓談です。

ビールのうまさが、ことのほかノドにしみわたる、いいひとときとなりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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