村田の相手・エンダムはどうだ?

2012年ロンドン五輪ボクシング(ミドル級)金メダリスト・村田諒太(31=帝拳)が、プロボクシングWBA世界ミドル級王座決定戦(5月20日=東京・有明コロシアム)で激突する同級1位のアッサン・エンダム(33=フランス)はどうでしょうか。

公開練習が行われる5月15日午後1時-。帝拳ジム(本田明彦会長=東京・新宿区神楽坂)に足を運びました。

エンダムは、2日前の5月13日に来日。日曜日の5月14日は時差ボケの解消に務め、この日の練習前の会見では「(時差ボケは)もう心配ない。いいコンディションで来ているよ」と穏やかな笑顔で話しました。

ちょっと驚いたのは、受け答えをちゃんと英語で話し、紳士的な態度を終始、崩さなかったことです。生まれ故郷のカメルーンでは「貧しくて楽な生活ではなかった」と振り返り、それが「自分の今の強さを生んでいるよ」と話しましたが、そうした中でしっかりと自分を律する生活を保っていたのだろうことがうかがえる対応を見せました。

公開された練習は、トレーナーとのミット打ちが中心でしたが、接近して細かい連打、あるいは後退しながらのショート連打、が目を引きました。

視察していた元世界王者の浜田剛史氏(帝拳プロモーション代表)に聞いてみました。

-村田が前に出てくることを想定しての練習でしょうか?

浜田氏「ウ~ン、それもあるかもしれませんが、だいたい、いつも、あんな感じの練習のようですよ」

KO負けしないやっかいな相手

村田陣営は、エンダムをスピード、フットワーク、一発より連打の選手、と受け止めており、浜田氏は、序盤に多少、ポイントを取られてもいいから、スピードに慣れること、中盤以降、プレッシャーをかけて自分の距離をつくり、ボディー打ちで動きを止めたい、序盤に懸かるウエートは大きいですね、としています。

まあ、そうはいっても、なかなか作戦通りにはいかないのがボクシングです。

村田の印象を聞かれたエンダムは、前の試合を観たが、前に出てくるタイプで右パンチが強いね、すべて対応はできてるよ、と余裕を見せていました。

エンダムは、37戦35勝(21KO)2敗の戦績ですが、KO負けがない選手です。

浜田氏が面白いことを言いました。

〈エンダムは、パンチを受けて、ムリせずにすぐに倒れる選手なんですよね。普通は倒れまいと頑張って立ち、次々に打たれてダメージを受けますが、すぐ倒れるから最小限のダメージしか受けず、回復も早い。それがKO負けのない理由です〉

なるほど。初黒星を喫したときの試合は、6度も倒されながらKOされず、判定負けに持ち込んだことが話題となっていましたっけ・・・。

エンダムが言いました。

〈いい試合になると思うよ。彼(村田)と私の試合だからね。ただ、私がリオ五輪に出たとか、彼がロンドン五輪に出たとか、金メダルを獲ったこと、とかはリスペクトするが、それらはすべて過去のことだ。今度の試合がどうかということ。今、対戦することが重要だと思っているよ〉

さすがに元WBO世界同級王者。言葉に重みがあります。

来日のとき、そしてこの日も「私が倒れるときは死ぬとき」と繰り返しましたが、まあ、全体的な印象としては、自信満々の様子。当たり前のことですが、楽な相手ではないなァ、ということでした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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