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「亀田祭り」への注文

さて、早いものです。師走も残り少なくなりました。何かと慌しさを増すこの時期、ということもあるかもしれません。こんなことを言ってはお叱りを受けるかもしれませんが、気持ち的に正直、どうにも盛り上がらないのがプロボクシングの「亀田祭り」です。

12月26日、日曜日夜のさいたまスーパーアリーナ。亀田興毅(24)がアレクサンドル・ムニョス(ベネズエラ)とWBA世界バンタム級王座決定戦を、WBA世界フライ級王者・亀田大毅(21)がシルビオ・オルティーヌ(ルーマニア)とV2戦を、そして亀田和毅(19)もバンタム級戦で兄2人の世界戦に花を添えます。

今年3月、ポンサクレックに敗れ、WBC世界フライ級王座を奪われた興毅ですが、7月の再起戦をはさんで王座への再挑戦が、3階級制覇狙いで何と飛び級のバンタム級。今月上旬にムニョス戦が正式発表された際、エッ! と驚いたファンも多かった(ン? 無関心でしたか?)のではないでしょうか。

興毅が2位にランクされたWBA世界バンタム級の最新ランクは、1位が空位、3位にロレンソ・パーラ(ベネズエラ)がいます。レギュラー・チャンピオンは、アンセルモ・モレノ(パナマ)がスーパー・チャンピオンとなったため空位。この情勢での王座争いは、興毅がモレノに挑戦するなら、オオッと納得いきますが、王座決定戦が行われるのは、どこか不思議です。

また王座決定戦ですか?

WBAが01年1月に導入したこの新制度は、世界戦が多く行えるということをメリットとしているようですが、やはり、このところ暫定王座制に批判が集まっているように、同一階級に複数の王者が存在することになるなど乱立の弊害があるような気がします。

まあ、興毅陣営は、この制度のメリット面をフルに生かし、飛び級の危険をかえりみず、野心をふくらませたのでしょう。本来ならパーラとの決定戦ですが、パーラは相変わらずの体重コントロールの無視が続いてWBAの怒りを買い、5位のムニョスにおハチが回ってきたのだそうです。

日本のファンにはもう、おなじみのムニョスです。02年3月にセレス小林(国際)から、07年5月に名城信男(六島)から、それぞれWBA世界スーパーフライ級王座を獲得。対日本人選手の世界戦7戦全勝の戦績で強さを印象づけています。

ムニョスは今年2月に引退を表明。が、10月に撤回しており今回、この王座決定戦に臨みます。まあ、この試合がどうなるかは見当もつきませんが、興毅がやることといえば前半、足を使ったアウトボクシングで危険などを冒さず、後半に倒しにかかる「勇気」を見せられるか、というところかと思います。

何せ飛び級の王座決定戦といえば、わずか1カ月前、長谷川穂積(真正)がいやはや、鳥肌の立つような凄い真っ向勝負を見せてくれてしまったので、その余韻がまだ残る中、もはや興毅のレベルとは開きが大きすぎて、まともな論評がしにくいのは皆もそうではないでしょうか。

大毅は、王者として最大の難関だった坂田(健史=協栄)戦を乗り切り、今度も勝つこととは思いますが、ランク14位選手とのタイトルマッチはいかがなものでしょうか。よくわからない相手とやるより、ウエートがきついなら、さっさとフライ級タイトルを返上して、中身のあるクラスでいい試合を見せてもらいたいと思いますが・・・。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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