不発に終わった“ボンバーレフト”

ウ~ン・・・残念! 本当に残念な結果でした。

終盤、あとひと押しの勝負でしたが、とどめの“ボンバー”が不発に終わり、逃げ切られてしまいました。

7月16日(日本時間同17日)に米カリフォルニア州イングルウッドの「ザ・フォーラム」で行われたプロボクシングWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、王者ミゲル・ベルチェルト(25=メキシコ)に挑んだ元同級王者(現・同級1位)三浦隆司(33=帝拳)の一戦です。
試合はWOWOWが7月14日午前11時から生中継

三浦が5度目の防衛戦(2015年11月21日=米ネバダ州ラスベガス)で1位の挑戦者フランシスコ・バルガス(メキシコ)に敗れ、そのバルガスがベルチェルトに敗れ、新王者の初防衛戦に三浦が王座奪回を懸けて挑みましたが、残念ながら、本当に残念ながら、王座返り咲きは果たせずに終わりました。

0-3の完敗となった判定負けの採点は、111-116、108-119、109-120、でしたが、大差となったのは仕方のない面もありましたが、1人のジャッジがベルチェルトにつけたフルマークに、オイオイ、それはないだろ、と最近の採点に関する視点が、どうにも不可解な一面ものぞかれました。

凄い試合をすれば飾りはいらない」という三浦のポリシーが、ゴングと同時に貫かれます。

ダダッと前進して重圧をかけ、いきなり左を狙う構えです。が、やはり、固さがあったのでしょうか。ベルチェルトの右から返した左フックを側頭部に受け、ダウンを喫してしまいました。ほとんどダメージはないものと思われましたが、イメージはあまりよくなかったですね。

動く標的に左が届かず!

今年1月28日、バルガスを11回TKOに下して新王者になったベルチェルトに対し、元世界王者の浜田剛史氏(帝拳代表)は、バルガスよりやりにくい相手、と指摘していました。
  
〈(ベルチェルトは)自分が得意な距離を保つのがうまい

三浦の攻略法に関しては-。

カギを握るのは、やはり、ボディーだろう。相手に足を使われ、得意な距離をつくられないようにボディーで動きを鈍らせ、打ち合わざるを得ない状況に持ち込みたい

-と。

実際、展開は、この指摘通りになったのです。

序盤から中盤にかけて三浦は、とにかく左を当てようと狙いますが、足を使って動くベルチェルトの距離が、どうにも遠くて届きません。一発を狙う三浦の手数の少なさも気になりました。その間にコツコツと有効打でポイントを稼ぐベルチェルト-。

三浦が倒しにかかったのは後半からでした。動く相手を鈍らせようとボディー攻撃が積極的になります。あの“ガオーッ”という声とともにうなりを上げるボンバーレフト! それは次第に効果を上げつつああるようにも見えました。

いやいや、確かに効果を上げていたのでしょう。ボディーを嫌って逃げるベルチェルトと執拗にボディーを狙いまくる三浦の終盤の攻防。的確な一打がめり込めば、あの左を打ち抜ければ、倒せそうでしたが・・・しかし、あとひと押しが出来ずに終了のゴングとなりました。

戦いを終えたリング上に明暗が交錯します。

インタビューに「(ミウラは)強敵だったが、私のほうが一枚上だった」と笑顔で答えたベルチェルト。一方の三浦は、唇を噛み、やりたいことが出来なかった、という無念の表情を浮かべていました。

日本人選手が、本場・米国の地で世界王座を奪取すれば、1981年11月の三原正(三迫=WBA世界スーパーウエルター級王座)以来の快挙となるところでしたが、それも水泡に帰してしまいました。

ああ、残念!
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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