2週連続Vへ“粘り”の滑り出し

試合地を週単位で渡り歩くプロゴルファーのツアー転戦は、傍(はた)で思うほど華々しいものでもなく、楽なものでもありません。

予選をクリアして日曜日に試合を終えた彼らは、月曜日に休息して火曜日には次の試合地に向かい練習、水曜日はプロアマ戦か練習、そして木曜日には試合に入ります。

唯一の休息日の月曜日に別の仕事が入ってしまうと休めなくなるし、また専門誌などメディアの時間がかかる企画取材はたいてい、火曜日に集中するため、その基本的なサイクルも結構、崩れがちとなり、かなりタフでないと務まらない稼業です。

これが広大な北米大陸を転戦する米国ツアーの場合はどうでしょうか。

日本の場合は、車での移動が中心となりますが、米国の場合、岡本綾子が自著「メモリアル・グリーン」で、こんな裏話を記述しています。

〈(広大ゆえに)車での移動は、そう何度もあることではありません。普段なら飛行機を使ってビューンと次の目的地へ行くのですが、ツアー・キャディーたちは、お金を節約するため、何人かまとまって交代で車を運転しながらトーナメントを追いかけるのが普通です。このとき選手の車を使う「運転代行システム」が浸透しています。これだと選手たちも移動地で車が使えて便利ですからね〉

体も休ませなくてはならない。一般的にはお金もそうそう無駄遣いはできない。そうした中での工夫は、様々に考えられ、だからツアープロたちの間には、懐具合に見合ったグループが出来上がり、合理的に行動することになるのですね。

メジャー仕様の高難度ホールを相手に・・・

さて・・・USPGAツアーは、今季メジャー最終戦となる「全米プロゴルフ選手権」(米ノースカロライナ州シャーロット=クウェイホロー・クラブ)が8月10日(日本時間同日夜)に開幕しました。(試合はゴルフ専門チャンネルの「ゴルフネットワーク」と「BSフジ」が生中継

注目されるのは当然、前週のWGC(世界選手権)シリーズ「ブリヂストン招待」(8月6日最終日、米オハイオ州アクロン=ファイアストーンCC)で優勝を飾った松山英樹(25=LEXUS)の、メジャー初制覇なるか? ですね。

大会を取材しているスポニチ本紙の担当記者は、優勝後の松山について〈(優勝翌日の)7日にコースに入り、9ホール練習。8日は18ホールをラウンドしたが、疲労が残っている様子で9日は、打ち込みだけで引き上げた〉と報じていました。

そうして臨んだ第1日-。

インからスタートした松山は、10番(パー5)でピン奥から約15メートルを、11番(パー4)でも下り4メートルを、それぞれ沈め、2連続バーディーという願ってもない好スタートを切りました。

15番(パー5)では第2打をピン手前約2メートルに乗せ、イーグル逃しの悔しいバーディー。前半インの3バーディー、2ボギーは、まだ前週のいい流れを残しているような感じを受けました。

とはいえ、月曜日に休むこともなく、オハイオ州アクロンからノースカロライナ州シャーロットに移動、疲労が蓄積していないはずがなく、その表れか、後半アウトを迎えて3番(パー4)から3ホール、3連続ボギーを叩いてしまいました。

3番は第1打が右バンカーにつかまり、4番(パー3)、5番(パー4)は、いずれも3パット・・・流れが変わり、また、出遅れはイヤだなァ、などと観(み)る側を心配させた矢先に松山は、それを取り返す圧巻の3連続バーディーを奪って見せます。

7番(パー5)で80センチ、8番(パー4)では5メートル、そして9番(パー4)では、スタートの10番同様、約15メートルを沈めてしまいます。

このあたりの底力は、さすが! としか言いようがないですね。

ホールアウト後にコメントを求められた松山は、もう少し伸ばしたかった、と後半の3連続ボギーを悔しがっていましたが、1アンダーの70(パー71)は、4アンダーの首位グループに3打差の15位発進です。

残り3日間、展開が面白くなりそうですね。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR