FC2ブログ

畑岡奈紗の連覇に思うこと

10月1日の日曜日午後-。

外は気持ちのいい秋晴れとなりましたが、これはちょっと見逃すわけにはいかないなァ、と外出をとどまり、テレビの前に陣取った方々も多かったのではないでしょうか。

JLPGAツアーの今季メジャー第3戦、女子ゴルフ日本一決定戦「日本女子オープン」(千葉県我孫子市=我孫子GC)最終日の優勝争いです。

第3日を終えて畑岡奈紗(18=森ビル)が通算13アンダーで単独首位に立ちました。

畑岡は前年の同大会、茨城・ルネサンス高3年在学中(17歳)の高校生で出場して史上初となるアマチュアによるメジャー制覇を達成。今年はプロとして連覇を達成するかどうかに最大の注目を集めていました。

熱戦の模様はまず「NHK BS1」が正午から午後1時15分まで放送。その後は「NHK総合」が引き継ぎ、畑岡という新星の活躍を最後まで生中継で追いかけてくれていました。

展開はいきなり、畑岡がバーディー攻勢で先手を打ち、前半アウトで勝負が決まった感がありました。

1番(パー5)でバーディー。2番(パー4)でボギーを叩きますが、3番(パー5)、4番、6番(いずれもパー3)でバーディーを奪い、アウトを終えて通算16アンダーとスコアを伸ばします。

競りかける同組のキム・ヘリム、ひと組前の申ジエら韓国勢は、一進一退でスコアを伸ばせず、アウト終了時に畑岡は、5打の大差をつけてしまいました。

“一人旅”となった中、畑岡は〈20アンダー〉を目指すことを心に決め、他人を見ず、ただひたすら、自分の持ち味である〈攻めるゴルフ〉を繰り広げます。

後半インに入り、11番、13番、14番(いずれもパー4)でバーディーを奪い通算19アンダー。この時点で後続の通算11アンダーに8打差をつけており、もはや優勝は決定的。そして17番(パー5)で右ラフからの第3打をピタリ1メートルにつけ、目標の通算20アンダーを達成しました。

不振を極めた米ツアーの1年目

ちなみに日本女子オープンでのこれまでの最少ストローク記録(パー72のコース)は、宮里美香の通算12アンダー(2010年大会=大利根CC東コース)でした。JGA(日本ゴルフ協会)が主催するメジャー仕様の難コースで叩き出した通算20アンダーは、まさに別次元のゴルフといえたでしょうか。

また、日本女子オープンでの2連覇は、1976~77年の樋口久子(現・JLPGA相談役)以来、実に40年ぶり、2人目の快挙となりました。

テレビの画面を通してですが、今大会の畑岡に感じたことは、絶好調ともいえるショットとパットを武器に堂々と攻めのゴルフを展開させる“迷いのなさ”でした。

テレビの解説を務めた森口祐子プロは、一喜一憂のない落ち着いた〈平常心〉絶賛していましたが、優勝インタビューで畑岡が語った「気持ちが強くなった自分を感じた」が、あるいは競りかける後続の意欲を萎えさせたのかもしれません。

前週のJLPGAツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(9月24日最終日、宮城県利府町=利府GC)に続き、2週連続優勝も達成-。

が、強い畑岡の凄さに感心する一方、では、あの米国での不振は、いったい何が原因だったのだろうか、と考えてしまいます。

前年の「日本女子オープン」で優勝後、プロ宣言した畑岡は、主戦場を米国に求めました。

しかし、米国での戦績は、18試合に出場して11試合に予選落ち(棄権1)、トップ10入りなし、の結果となりました。

広大な北米を移動する大変さなどの環境に慣れること、言葉に慣れること、などまず、それら日常的なことに慣れなくては、試合どころではない、ということは、経験者が誰でもぶち当たってきた壁です。加えてゴルフに関して言うなら、試合ごとに変わる芝の質への対応、飛距離もそうですが、グリーン周りの多彩なテクニックも、日本とは比較にならないほどの難しさがあります。

米国で泣いた畑岡が、帰国した途端に国内2連勝を飾ったことにやはり、国内ツアーの関係者は何かを感じる必要もあるのではないかと思います。

畑岡が言いました。

〈これからは私たちの世代が、日本を引っ張っていく時代にしたい、と思う。今日、勝てて本当に良かった〉

堂々と3位に入りローアマに輝いた17歳の女子高生アマ・小倉彩愛(岡山操山高2年)の活躍を含めて〈若い力〉に期待がかかる国内最高峰の大会となりました。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR