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シード権を失うことの厳しさ

JLPGAツアーの今季メジャー第3戦「日本女子オープン」(10月1日最終日、千葉県我孫子市=我孫子GC)を制した畑岡奈紗(18=森ビル)は、同ツアー出場資格の〈同一年度の公式戦1勝の者〉により、来季から3年間のシード権を獲得しました。

今季、USLPGAツアーを主戦場としていた畑岡は、出場18戦中、11試合で予選落ちと苦戦を続け、賞金ランク136位で同ツアーの来季のシード権を失っています。

米か日か-。畑岡は、来季の方向性を〈未定〉としながらも、再び米ツアーへの出場権を獲得するべく予選会にチャレンジする意向でいますが、国内ツアーの出場件を確保したことにより、背負うものがかなり楽になったのではないか、と思います。

一方、USPGAツアーの来季のシード権を失った石川遼(26=CASIO)のほうは、かなり深刻な様子が見て取れます。

東京・杉並学院高1年の15歳で初めて臨んだプロツアー、2007年のJPGAツアー「マンシングウェアKSBカップ」(岡山県玉野市=東児が丘マリンヒルズGC)を制覇。翌2008年にプロ転向。2年目の2009年には年間4勝を挙げ、18歳で賞金王に輝くなど、華々しい活躍を演じ〈さらなる高みを目指して〉米ツアーには2013年から本格参戦するに至っています。

その5年間-。

良いときもあり、悪いときもあり、のシーズンが続き、予選落ちも少なくない中、石川への注目度は、次第に“怪物”の出現に移行、松山英樹の活躍に注がれていきます。

・・・そして今季-。

石川は昨年2月、腰痛のために戦線を離脱し、公傷制度により与えられた20試合で来季のシード権を得られる「FedEx(フェデックス)カップ」のポイントランク125位以内を目指しましたが、12試合に予選落ちするなど浮上できず、ポイントランキンク175位で入れ替え戦での巻き返しを余儀なくされました。

石川&畑岡の来季の主戦場は?

入れ替え戦は、レギュラーツアーのポイントランク126位~200位の選手、下部ツアーの賞金ランク75位以内の選手などが参加、全4試合で来季のレギュラーツアーの出場権を争います。

石川は過去、2013年にこの入れ替え戦を経験(出場権を獲得)していますが、厳しいサバイバル戦に「2度と出たくない」という言葉を口にしています。

2度目の入れ替え戦の結果は、4戦の獲得賞金ランクが31位となり、当確の25位以内に入れず、石川は挑戦5年にして初めて来季レギュラーツアーのシード権を失うことになってしまいました。

スポニチ本紙の担当記者は、悪戦苦闘となった5年間を振り返った石川の「息苦しかった。自分の力が信じられていなかった」という複雑な胸中を表す言葉を伝えています。

ツアープロにとって、試合に出場できるシード権の獲得は、まさに“命”のようなものです。

それがあるとないとでは・・・。

例えば、国内女子ツアーの場合、賞金ランク「50位以内」の選手に来季の出場権が与えられますが、それ以下のシード権を失った選手は、QT(クオリファイング・トーナメント)や下部ツアーのステップアップ・ツアーに臨み、資格を得られる上位を目指さなければならないのですから・・・この争いは並みではありません。

米ツアーのシード権を失った石川は、2015年にJPGAツアーのメジャー大会「日本シリーズJTカップ」優勝で得た〈翌年から3年間〉のシード権により、2018年までの国内ツアーに出場できます。

畑岡にしろ石川にしろ、国内ツアーにシード権を残していることは大きいことです。

しかし、また、ともに米ツアーに懸ける思いが、このままで収まるのかどうか、というのも事実です。とくに石川の場合は・・・。

入れ替え戦の賞金ランク31位で下部ツアーの出場権は獲得しており、石川がリベンシを期すなら、下部ツアー参戦で泥にまみれながら再浮上するプランも有力視されます。

果たして・・・ですが、まずは参戦を決めている国内ツアーの「日本オープン」(10月12日開幕=岐阜・岐阜関CC)でどれだけ前向きになれているか、それを観(み)たいですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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