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華やかな表舞台に浮上するために

喜びの涙と悲しみの涙、さらに“あと一歩”及ばずの悔し涙-。

涙、また涙・・・これほど若者の悲喜が交錯して涙に包まれる場は、そうそうあるものではありません。

10月14日、東京・立川の陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園(20キロ)で行われた「第94回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝)」の予選会です。

来年1月2~3日に開催される新春恒例の風物詩「箱根駅伝」への出場権を懸けた戦い。今年は49校、計575人が参加して「10校」の狭き門を巡ってシ烈なサバイバル戦を繰り広げました。

各校12人が走り、上位10人の合計タイムで順位を争うシステム。出場権を得る「10校」に入るには、やはり、10人が無難に好タイムで走る必要があり、このレースにタスキはないものの、それぞれが、目には見えない心のタスキをつないでおり、観(み)るものの胸を熱くするものがあります。

今回の予選会の注目は、もちろん〈中大〉です。

そして・・・どうかな? と思っている中、3位に入り、本戦への出場権を獲得しました。いやいや、これは、このまま沈んでしまうのではないか? などと先行きを不安視する声もあったことを考えると、本当に“よく頑張ったなァ”と拍手! でした。

中大は2016年の第92回大会で15位となり、シード権(10位以内)を失いました。

同年10月15日の予選会では“あと一歩”及ばず、10位に入った日大に44秒差の11位・・・2017年(第93回大会)の出場権を逃しました。

「箱根駅伝」は、1920年(大9)に第1回大会が行われ、中大は1921年(大10)の第2回大会から参加しています。

伝統校ゆえの苦悩を背負いながら・・・

1925年(大14)から続いていた連続出場が、ついに「87」(出場回数は90回)で途絶え、伝統の重みがズシリとのしかかる衝撃的な出来ごととなりました。ちなみに中大は、6年連続を含む最多の計14勝を飾っている名門です。

昨年6月、中大は1年生の舟津彰馬に主将の重責を託して心機一転を図りましたが、予選会での低迷で本戦出場権を逸しました。

その当時、スポニチ本紙の担当記者は、古豪陥落を伝える紙面でこう記述しています。

〈1年生で主将を任された舟津は、必死の思いで声を張り上げた。「先輩たちに心ない声をいう人がいれば自分が受けて立ちます。(略)舟津は「これだけ伝統がある中で出場できなかったときの怖さに怯えていた」と言った。(略)〉

と-。

戦力はもちろん、年々、入れ替わる選手の力量によって変わりますが、それ以前に伝統校には、それを守らなくてはならない、という重圧があり、それぞれにのしかかってきます。

長いときを経てこの「箱根駅伝」は、正月の風物詩として定着。人気を高めながら、次第にビッグイベントに成長していきます。とともに、この箱根路での健闘で学校の名を全国区にしたい、という新しい大学群、新興勢力が出てきます。それらを背負って“オレたちがこれから伝統をつくる”という、いってみれば既成にとらわれない“勢い”ですね。

対照的に古豪・名門の伝統校は、負けるわけにはいかない、失敗はできない、とまず、伝統の死守を最優先しなければならないことに縛られます。

しのぎを削る「伝統校vs新興勢力」の構図-。

実際、出場権を逸した当時、中大の選手たちの寮には、厳しい声が数多く浴びせられたと言います。「この1年、地獄を見てきた。何とか生還できた」と藤原正和監督-。

本当によかった! と心から思いますよ。91回目の出場となる箱根駅伝。新春の箱根路にまた「白地に赤のC」が復活するのですからね。

まあ、これほどまでに応援するのは、実は・・・私の母校だから、なのですが・・・。

ただ、ひたすら、頑張れよ! です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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