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涙のカリスマの“還暦引退”に思う

大仁田厚-。

1957年(昭32)10月25日生まれ。長崎県長崎市生まれの60歳。プロレスラーで元参議院議員。

「電流爆破」という危険な戦いを背負い、常に巨大な体制に単身挑む悲壮な姿をプロレスで表現してきた“涙のカリスマ”が、いよいよ、自身の“劇場”に幕を下ろすときが来ました。

10月31日夜、東京・後楽園ホールで開催される「大仁田厚ファイナル~さよなら大仁田 さよなら電流爆破」の興行。この一戦で大仁田は引退、1974年4月のデビュー戦(全日本プロレス)以来、43年間にわたったプロレス人生に終止符を打つことになりました。

大仁田から、ボクも今年の秋(10月25日)に還暦を迎えます、ついてはこれまでやってきたことに区切りをつけたい、という旨の電話が入ってきたのは、今年を迎えてすぐ、1月下旬のことでした。

まあ、大仁田の引退に関しては、これまでさんざん〈引退宣言→復帰〉を繰り返しており、にわかには信じ難いところもありましたが、今度はホントにホント、ということで、以降の引退ロードを経て、ついに“その日”が来てしまいました。

かつての引退→撤回の繰り返しに対してアンチは、まだやってるのかヨ、ウソつき! などと罵声を浴びせます。しかし、この男のたくましさは、自ら“ミスター・ライアー(liar=ウソつき)”などと自虐的に名乗って開き直り、それもまた、ウリにしてしまうところにあります。

今回の通算7度目になる引退宣言は、いまのところ、どうやらまだホントのようですが、またくつがえされのるのかどうかは、そのときになってみなければ分かりません。私は、そんなことは別にどうでもいいことで、プロレスの世界では、それもアリ、と思っています。

私が初めて大仁田と接触したのは、1990年代の半ば頃だったと思います。当時、大仁田が設立したプロレス団体「FMW」の事務所をブラリとのぞいたところ、大仁田がいて「スポニチさん、ちょっと話そうか」ということになり、雑談したことが始まりでした。

全身にのしかかる長年の酷使

大仁田は、地元・長崎の中学を卒業後、進んだ高校を途中でやめて日本一周徒歩旅行の旅に出ました。長崎を出発する際、自ら新聞社と接触、その様子が記事になったのですが、その新聞社が「スポーツニッポン新聞西部本社」だったというのですから、大仁田にとって「スポニチ」の名は、そのときから頭の中にインプットされていたのかもしれません。

へェ、そうなんだ、とちょっと感動的になったのは、あるときの東京・後楽園ホールでの興行でした。

リング上ではいつも通り、大仁田が過激なパフォーマンスを演じており、リング下には、それに熱い視線を送る車椅子の少年がいました。

大仁田の“邪道”イズムは、理不尽な体制を打倒すべく、一寸の虫にも五分の魂! の戦い。つまり“弱者へのエール”です。

こうした戦いが終わり、車椅子の少年は、大仁田に勇気をもらい、あるいは、自分が大仁田になって帰路についたかもしれません。

かつて映画の任侠路線が華やかだったころ、映画館を出てきた人々は皆、死んでもらいます、と堪忍袋の緒を切った高倉健になっていましたっけ。大仁田がやっていたものは、それによく似ていました。それが私を惹きつけました。

リングの外では、1999年4月、41歳で駿台学園高校(東京・北区)の定時制(第3学年編入)に入学。この“電流爆破高校生”は、卒業後の2000年7月、新日本プロレスの横浜アリーナ大会でついに“体制の象徴”長州力と電流爆破マッチで激突するに至りました。大仁田ワールドのピーク。

そして2001年7月、参院選に当選-。

大仁田の現状は?。

階段を降りるとき、両ひざが痛むのかスムーズに足が運べません。本当につらそう。得意技だった「サンダーファイヤー・パワーボム」が、ひざの踏ん張りか聞かずに次第に高く上げられなくなったのは、ここ最近のことではありませんが、全身の至るとろに過激なファイトによるしわ寄せが来ていることは確かです。

何ごとにも永遠はなく、長年の酷使がズシリと重い体。涙のカリスマの還暦引退は、すべてに妥当! です。復帰はもうなし、にしてほしいと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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