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内山に不可解な相手変更

新年のプロボクシング界は、昨年に続いてまた、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(31=ワタナベ)が、衝撃的に幕を開けてくれるのでは・・・と期待していましたが、残念なことになりました。

内山は昨年1月10日、ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)を12回TKOに下して王座を獲得。新年の幕開け、2010年の先陣を切る快挙でファンを喜ばせてくれました。

内山、イコール正月、嬉しいお年玉! と再び、期待が懸かったのは昨年11月、2011年1月10日(東京・有明コロシアム)にWBA世界スーパーフェザー級暫定王者のホルヘ・ソリス(31=メキシコ)とV3戦となる王座統一戦を行うことが発表されたときでした。

1998年2月にプロデビューのソリスは、44戦40勝(29KO)の戦績を持ち、07年4月にはマニー・パッキャオ(フィリピン)とも対戦(8回KO負け)している歴戦の勇者です。この危険な相手をV3戦に選んだ内山には、いかにも“KOダイナマイト”らしい、真っ向勝負の男としての“矜持”を感じ、拍手が送られたものでした。

暫定王者が正規王者と戦わなくてどうするの?

が、この魅力的なマッチメークは二転三転してしまいます。12月に入り、相手陣営から延期を求める連絡が入ってきます。理由は「肺炎」によるものでした。内山陣営は新たに試合を今年1月15日に延期することを発表。が、これも相手陣営の病状を理由とする煮え切らない態度で流動的となり、ワタナベ・ジムの渡辺均会長によると、最後は対戦を断ってきた、のだそうです。

王座奪取を含めてV1戦、V2戦とも豪快な3連続KO勝利を続ける内山の威力に“逃げた”と言われても仕方のないソリス陣営の不可解な対応となりました。そして結果は、挑戦者が急きょ、日本スーパーフェザー級王者(前)の三浦隆司(25=横浜光)に代わり、日取りも1月31日に変更されました。

「病気だから・・・」という相手に無理やり、試合を強要するわけにはいきません。内山にとっては“仕方のない”緊急的な措置ではありますが、この事態にソリス陣営に問いたいのは「逆ではないですか?」ということです。

つまり、暫定王者のチャレンジに正規王者が尻込みすることはあっても、正規王者の対戦要求に暫定王者が応えなくてどうするの? ということです。

暫定王者は当たり前のことですが、あくまで暫定的に置かれるものです。正規王者が長期にわたる病気やケガなどでタイトルマッチを行えないときに一時的に置かれ、正規王者が復帰した際には真っ先に戦わなければならない立場にあります。

内山が元気でいるのにソリスがいることの不思議を含めて昨今、乱立気味の暫定王者には批判が集中。正規王者、暫定王者とも、それぞれが別々に防衛戦を行っている状況は問題視されています。特にWBAはスーパーチャンピオン制度なども導入し、王者の乱立、それにともなうタイトルマッチの乱発が、価値を低下させていると指摘されています。

ソリスとの対戦に腕を撫(ぶ)していた内山も、それを期待していたファンも、残念な今回の変更ですが、新年第1弾となるこの日本人対決、今年のいい流れを築くためにも好試合となってほしいものです。


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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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