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あの日あの時・・・岡本綾子の偉業

国内女子ゴルフ・ツアーは、残り3試合、シーズン終盤を迎えて賞金女王争いが激化しています。

日本で開催された先のUSLPGAツアー公式戦「TOTOジャパンクラシック」(11月5日最終日、茨城・太平洋クラブ美野里コース)で鈴木愛(23=セールスフォース)が2位の健闘を演じ、今季獲得賞金1億2624万2631円で賞金ランク首位に躍り出ました。

これまでトップを走っていたキム・ハヌル(韓国)は、この大会を欠場したため今季獲得賞金は1億1438万3000円のままで賞金ランク2位に後退。3試合を残して鈴木が、2013年の森田理香子以来、4年ぶりに日本人選手が賞金女王の座を得ることが出来るかどうか、注目されるところとなりました。

ところで・・・この「TOTOジャパンクラシック」は、日本で開催される唯一の米女子ツアー公式戦で日本女子ツアーを兼ねています。

日米のトッププロが集結して例年、ハイレベルな戦いを展開させますが、1973年に第1回大会が開かれて以降、この大会は、歴史的な出来事も刻んでいます。

1987年の大会-。

当時の名称は「マツダジャパンクラシック」(埼玉県飯能市=武蔵丘GC)でしたが、この大会で岡本綾子が、外国人で初となるUSLPGAツアーの賞金女王を獲得するという偉業を成し遂げたのです。

1983年から米国常駐という形で米ツアーを主戦場にした岡本は、1985年に腰痛で選手生命の危機に立たされましたが、翌1986年に復帰、1987年はシーズン4勝を挙げる完全復帰で、この「マツダジャパンクラシック」に乗り込んで来ました。

4年ぶりに日本人の賞金女王なるか?

この時点で獲得賞金44万2010ドルで賞金ランク首位のB・キング(米国)を8351ドル(121万0895円=当時1ドル145円換算)差の獲得賞金43万3659ドルで追いかける賞金ランク2位の岡本。大会の結果は、2位となった岡本が、逆転劇で賞金女王の座を射止めたのでした。

当時、スポニチ本紙のゴルフ担当記者だった私は、この大会の取材に当たっていましたが、ちょっと感動してしまったのは、大会終了後に米国選手が騎馬をつくって岡本を乗せ、ワッショイ、ワッショイ、と走り回り、まるで我がことのようにこの出来事を祝福したことでした。

本来なら、やはり賞金女王というのは、そのシーズンのツアーの顔であり、他国の選手には譲りたくない、というのが正直なことろだったでしょう。

1987年の米女子ツアーと言えば、今のように韓国人選手が席巻しているわけではなく、外国人選手のトップクラスは岡本、オーストラリアのJ・スティーブンソンくらいで主軸はほとんど米国人選手でした。

見方を変えれば、岡本の偉業をこれだけ米国人選手が祝福したということは、岡本がそれだけ、ともに戦うツアー仲間として認知されるべく、表には出ない努力を重ねたということでしょう。

そうした出来事から何十年かが経ち、今季、米国で不振を続け、来季のシード権を失った畑岡奈紗(18=森ビル)ら若手選手が、この大会で優勝を狙い、シード権を得ようと果敢なチャレンジを見せたりしました。

しかし、優勝はやはり・・・ですね。実力者のフォン・シャンシャン(中国)が揺るぎない強さで勝ち取りました。

この世界の舞台でフォン・シャンシャンに最後まで競りかけた鈴木は、いい経験になり、自信も生まれたことと思います。

岡本は、この大会で米国ツアーの賞金女王になりましたが、この大会で日本ツアーの賞金ランク首位に立った鈴木は、これから外国人選手の厳しい包囲網の中に放り込まれることになると思いますが、このまま最後まで突っ走ってもらいたいですね。

プロ5年目の23歳。研究熱心で浮上してきた鈴木には、どこかニュー・ヒロインになるような気配が漂っています。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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