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あゝエキストラ~その悲哀

映画愛好家たちが集まった研修会に私もメンバーとして加わっているのですが、過日、研修会を主宰するF氏を通して映画の〈エキストラ募集〉がメンバーに伝えられました。

〈エキストラ〉=「余分のもの、番外のもの、の意。演劇や映画の撮影で端役を演ずる臨時雇いの俳優」(広辞苑)

映画は、11月下旬に撮影が開始された若手の気鋭・三澤拓哉監督(28)による「落葉のころ」というタイトルの青春もの、とのこと。F氏の視線は、私とやはりメンバーである友人O君に向けられ、無言ながら“やってくれるよな”と、その目が強く語りかけてきました。

というのも私たち2人は、昨年12月に公開された〈劇団横濱にゅうくりあ〉による映画「横濱の空の下」(泉谷渉監督)に台詞つきのエキストラで参加しており、F氏にしてみれば、まあ、経験者だから、という安心感のようなものがあったからかもしれません。

私たち2人、もとより望むところ、とまではいかないまでも、ひたすら旺盛な好奇心あるのみ、といったいつもの姿勢、こちらも無言でOKをその視線に返していました。

・・・ということで12月3日午後1時、集合場所に指定された高野山真言宗の「安楽寺」(神奈川県高座郡寒川町)というお寺に向かいました。

この日の撮影は、亡くなった中学校の先生の葬儀のシーン、ということで喪服の着用です。「安楽寺」は、JR東海道線「茅ケ崎」駅からJR相模戦に乗り換えて3駅目の「寒川」駅で下車、そこから徒歩約5分程度のところにありました。

到着すると寺の境内には、約50人ほどの喪服姿の人たちが集まっていました。観察すると、どうやらエキストラにも、オーディションでの採用組と一般組があるようで、オーディションでの採用組には台本が手渡されたりしています。私たち一般組は、出演料も交通費もなし(別に期待はしていませんが・・・)の完全なボランティア・エキストラで、ただひたすら待機する中、ときおり、助監督が忙しそうに「ハイ、あなたとあなた、そこの列に並んで」などと場面ごとに引っ張っていきます。

映画「落葉のころ」の撮影に参加して・・・

私は、といえば突然、年配の女性とペアを組まされ、夫婦で参列したと思って下さいネ、アクション! の声が掛かった後、3つ数えて歩き出して下さい、などと言われます。

ところが、アクション、ではなく、テスト、ハイッ、などの声が掛かるものですから、歩くに歩けず止まっていると、ホラ、歩かなくちゃ、などと苦言を呈され、指示が違うじゃないか、と心の中で文句をいっても声には出せず、少々、不満の滑り出しとなりました。

その後も2~3のシーンに、ただ並んだり歩いたり、だけで引っ張り出され、O君ともども、ったくなァ、とエキストラの悲哀をイヤというほど味わわされながらの4時間拘束となりました。

それにしても・・・上記したエキストラの意味である〈余分なもの〉扱いは別にして、この日の日中は暖かく、小春日和に恵まれて助かりましたが、これが寒かったり、雪や雨が降っていたりしたら、スタッフもキャストも皆、どうするんだろうなァ、と思ってしまいます。

撮影要綱には「雨天時には傘をさすなど少し変更しながら撮影します」とあったものの、終始、屋外の作業につくづく、映画づくりの、忍耐なくしては出来上がらないだろう、一つ一つを手作業的につくり上げる大変さを知らされた次第でした。

まあ、私たちのことはともかく、地元の神奈川・高座郡寒川町出身の三澤監督は、今回の作品で香港のプロデューサー・黄飛鵬(ウォン・フェイパン)氏と手を組み、カメラマンも香港のティム・リン氏が手がけています。また、モンゴルのスタッフも加わっているとのことでした。

確かに撮影現場には、英語、日本語、中国語が飛び交うなど国際色の濃いものになっており、若いパワーがみなぎっています。

この青春映画が、どんな出来栄えになるのか、来年が予定される公開が楽しみになりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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