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師走を騒がす多彩な「猿知恵」

このところ“面白い”と言っては、捕獲作業に懸命な方々に申し訳ありませんが、やはり“面白い”と思ってしまうのが、野生ザルの跳梁(ちょうりょう)です。

10月中ごろに神奈川県南部で目撃情報が複数、寄せられたのを皮切りに同県内各所、広域にわたって出没。次第に北上して横浜を経由、12月となってついに都内に進出、大田区、港区、新宿区などでも“いたぞ!”という目撃情報が相次ぎ、師走の何かと慌ただしい中、実に2カ月、孤高のサル一匹が、何ともスケールの大きい逃亡劇を展開させています。

殺伐とした本当に信じ難い事件ばかりが勃発する人間社会を見下し、嘲笑い~ひょいひょいと逃げる姿はそう見えました~ながら・・・と思うと、ついつい、ヘンに危害など加える出来事を起こさず、思う存分に楽しんでヤマへ帰れよ、などとエールを送りたくなる気持ちにもなってしまいます。

ところで・・・サルというと古来、知能の高さを持つ生きものなながら、どちらかというと人を卑下するような言葉に多く使われています。

例えば「エテ(猿)公」とか「山猿」あるいは「猿知恵」や「猿真似」・・・などなど。もっとも「エテ公」は「このエテ公め!」など、一般的にさげすんで使われるように思われていますが、調べてみると「猿」の「去る」を縁起が悪いと嫌った商売人などが、猿の異名である「エテ」に「得手」を当てはめて使った、とあり、むしろ、さげすみより親しみの意味もあった、とありました。

エッ、まさか・・・関東全県制覇の野望?

そう考えると、猿にちなむ言葉群は、常に〈優劣の中間を示す意味〉に使われているような気がします。

「山猿」は、木から木へと身軽に飛び移るような身体的な機敏さを褒められながら、なんか全体的にダサい、垢抜けないなァ、といった感じを「山」が意味しているし、それは「猿知恵」も「猿真似」も、もうひとつ、頭の毛3本分が足りないなァ、というところを指摘している言葉のように思えます。

そうした中でやはり、歴史上の偉人である「サル」は、織田信長に仕え、サルと呼ばれながら大出世を遂げ、全国統一を果たした豊臣秀吉ですね。このサルは、頭の回転も行動も速く、抜け目のないクセモノ的なサルであり、織田信長から見れば、まさに「エテ公」だったのでしょう。

人間社会を楽しんで逃げ回るサルの話から、何やらとんでもない方向に話が進んでしまいましたが、やはり、このサルには「エテ公」的なイメージを感じます。

これからどこへ、どんな経路で移動していくのかは、まあ「猿知恵」に任せるしかありませんが、東京を抜けて北関東にまで行ってしまっては、もう寒いですよ、エサも少なくなるでしょう。

神奈川県内で目撃されてから延々2カ月-。

捕獲作業に走り回る人たちは、くれぐれも「エテ」の「得手」に翻弄されないように頼みます。

この逃亡劇、果たして年を越すのかどうか? 年末を飾るイベントになりそうでやはり、面白いですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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