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平昌五輪~挫折を乗り越えての栄光

痛恨のミス、敗北、後悔、挫折・・・。

こうした“負”の出来ごとを経験してこそ、人は成長し、やがて栄光にたどり着くのでしょうね。

悔しさをバネとした飛躍です。

熱戦を展開させている平昌冬季五輪の第4日(2月12日)までにメダルを獲得した日本勢3選手を観(み)ていて、つくづくそれを感じました。

スピードスケート女子1500メートルで銀メダルを獲得した高木美帆(23=日体大助手)、ノルディツクスキー・ジャンプ女子ノーマルヒルで銅メダルを獲得した高梨沙羅(21=クラレ)、そしてフリースタイルスキー男子モーグルで銅メダルを獲得した原大智(20=日大)らの〈栄光への軌跡〉です。

“天才少女”と注目された高木美は、中学3年生で2010年バンクーバー五輪に出場し惨敗。雪辱を期した4年後の2014年ソチ五輪では、レース以前に代表に選ばれなかったという、最大の屈辱を味わわされています。

ソチ五輪前まではW杯シリーズの転戦で“絶対女王”的な強さを発揮していた高梨は、ソチ五輪で金確実と言われながら失速、メダルに届かない4位となってしまいました。

原も、同年齢の堀島行真(20=中京大)が2017年世界選手権で優勝、今季のW杯でも初優勝を飾り、W杯通算8度の表彰台経験を持つ遠藤尚(27=忍建設)、また世界選手権では2009年銀、2011年銅の実績を持つ西伸幸(32=マンマーノフーズ)の中に入って、やはり“第4の男”“陰の男”として見られていた悔しさがありました。

それぞれが3人3様の屈辱から立ち上がり、その雪辱を期した平昌五輪-。

高木美と高梨の両天才のコメントを聞いていると、ある共通点があることに気づきます。

自信を確信できるまでに・・・

高木美が8年間、高梨が4年間、ともに精進を重ね、汗と努力の日々を過ごしてきたことは、いまさら言うまでもないことです。

高木美が言いました。

〈(それらを経てつかんだことは)自分への自信でしょうね。自分が出せれば結果はついてくる、というような自信ですか〉

ソチでの失敗を踏まえて高梨も同様のことを口にしていました。

〈どんな舞台でも、いつもの自分が出せるような精神状態をつくっておきたい〉

いずれも口で言うのは簡単~行うは難し~でしょう。

銅メダルを決めた最後(2本目)のジャンプ。K点超えの103・5メートルを飛んだ後の両拳を突き上げてのガッツポーズは、ソチではできなかったそれが、4年後にやっとできたことの表れだったのでしょう。

高梨は「今回は、最後の最後で自分を信じて飛べました。自分を信じて飛べれば、ソチのときもよかったのかなと思う」と振り返っていました。

“陰の男”原は、メダル候補の堀島、遠藤が転倒して敗退し、西も低迷する中、会心の滑りでメダルを獲得。縮めていた体をやっと伸ばし、大きく胸を張ることが出来ました。

挫折から立ち上がり、メダルを手にした3人は、それぞれの涙を流し、それは観(み)ているこちらにも伝わり、ついウルウルしてしまいそうな感動がありました。

・・・が、それぞれは、早くも次に目を向けます。

特に高木美と高梨は〈メダルを獲れたことは嬉しい。が、金に届かなかったことが悔しい〉と口を揃えました。

高木美が続けます。

五輪での借りは五輪で返すしかない。悔しさは五輪の舞台での結果でしか晴らせないのだから・・・

一線級のアスリートたちの常に“前を向く”思考には、ただただ頭が下がるばかりです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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