平昌五輪~最後まで“魅せた”JAPAN勢

カーリング女子の銅メダル獲得。スピードスケートの新種目マススタート女子の金メダル獲得。

日本勢が最後の最後まで活躍したことにより、これほど“中だるみ”を感じさせない、手に汗握る日々となった冬季五輪は珍しいのではないでしょうか。

2月23日までに金3、銀5、銅3の計11個のメダルを獲得、これまで最多だった1998年長野五輪の計10個を超えた、と満足感が漂っていたのに、最終日(2月25日)を前にした2月24日、それに金1、銅1が加わりました。計13個のメダル獲得-。

カーリング女子の3位決定戦(日本vs英国)は、まさに奇跡的な日本の勝利でした。

日本代表「LS北見」が4-3の1点リードで迎えた最終第10エンドは、後攻の英国が有利な展開。スキップ・藤沢五月(26)の最後の1投はミスショットとなり万事休す。英国の逆転勝利が濃厚となる中、こちらもミスショットで日本にまさかの1点が追加され、勝利の女神のイタズラ的な微笑みで日本に勝ちが転がりました。

マススタート女子の激しい戦いに挑んだ高木菜那(25=日本電産サンキョー)も凄かったですね。7人に絞られた残り3周の攻防。高木菜は満を持して3番手→2番手につけ、最終周の最後のコーナーでインからトップに立ち、そのまま逃げ切りました。

実る「ナショナルチーム」の強化策

チームメートの佐藤綾乃(21=高崎健康福祉大)が転倒して脱落したことで孤軍奮闘の戦いとなる中、最後まで冷静に勝機をうかがった高木菜の戦略の勝利といえたでしょうか。

ところで・・・過去最高となる13個のメダル獲得の原動力は何か? を考えてみました。

長野五輪以降、最低の大会だったのが、金1だけだった2006年トリノ五輪です。さらに金なしの銀3、銅2だった2010年バンクーバー五輪-。

この前後の時代、日本のアマスポーツ界には逆風が吹き荒れていたことを覚えている方は多いのではないかと思います。

各企業の経営不振による「企業スポーツ」の衰退ですね。

日本のアマスポーツ各界は長年、企業の部活動によって支えられ、成長してきています。企業もその意義を理解しながらも、経営の合理化を考えるとき、真っ先に切り捨てるのはスポーツの部活動であり、強豪、名門の廃部・休部が相次ぎました。

潤沢な資金に支えられていた企業の部活動から、活動の場を失い、クラブチームなどへの移行。窮地にあって方向転換が迫られ、そうした企業依存の形からの脱却は、所属の壁を超えて育成・強化する「ナショナル・チーム」としての組織です。

その成果が感じられる今回の冬季五輪。もちろん冬季五輪に限らず、2020年東京五輪に向けて、強化システムは充実の度合いを増してくることでしょう。

今回の冬季五輪での日本勢の活躍は、確かな手応えにつながったのではないかと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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