増えるユーチューバーのお騒がせ事件

動画共有サービスの「YouTube(ユーチューブ」(本社=米カリフォルニア州サンブルーノ)に投稿される動画が、次第に過激なものへと変わってきたのは、とにかく視聴する側を驚かせ、再生回数の多さが自己顕示欲を満たし、またそれが、収入にも反映されるようになってからでしょうか。

ア然茫然(ぼうぜん)! というか、開いた口が塞がらない出来事は、大型バイクによる「239キロ爆走」でした。

3月23日、千葉県警が木更津市と川崎市を結ぶ「東京湾アクアライン」(法定速度時速80キロ)でバイクを時速239キロで運転した男性を道交法違反(速度超過)の疑いで書類送検した、との新聞報道がありました。

千葉県警は、スピード違反の摘発では、二輪車では過去最高の速度、としましたが、それはそうでしょう、バイクでの200キロ超えが人の体にどれだけの圧力をかけるのか分かりませんが、まあ、二輪のレースではあるまいに、普通では考えられない行為でしょう。

新聞報道によると、男はハンドルに小型カメラを固定、速度計を写した動画を「最高速チャレンジ編」(動画での速度計は279キロを指していたとのことです)としてユーチューブに投稿した、とのことでした。

この動画を見た一般市民が、警察に通報したことで出来事が発覚、千葉県警が米国のユーチューブ本社に問い合わせるなどして男をつき止めた、という経緯が明らかにされました。

過激化する投稿動画

男は、これまで投稿していたバイクのツーリング動画などコメントが少なかったために「高評価を得てコメントを増やし、もっと(広告)収入を得たかった」と語ったそうです。

まあ、しかし、取り調べた千葉県警が「バカげている」としたように、たかだか動画投稿サイトでの評価を高め、コメントを多数得るために命と引き換えの行為に及ぶなど、人の意識や価値観は、時代とともに変わるにしても、何やらヘンな方向に進んでいるような気がしてならないですね。

ユーチューブから人気が出たものの一つにピコ太郎の「PPAP」がありますね。一時の大ヒットから今は懐かしいものになってしまいましたが、こうしたレベルで視聴者が楽しみ、再生回数が増えるところにとどまっているなら、何の問題もありません。

が、しかし、投稿の内容は次第に過激なもの、奇をてらうもの、イタズラでは済まされないもの、へと度合いを超えていきます。

思い浮かぶものだけでも、万引きの場面を写したものや、男が警察官の前で白い粉の入ったビニール袋(実際は砂糖)を落とし、逃げる男と追う警官という、イタズラを超えた行為、また神奈川・横須賀の公園で自作の火炎放射器で炎を噴射する様子を撮影した動画の投稿などなど・・・。

これらの行為は、ユーチューブの中では、ヒーロー&ヒロインになれる、という単純な発想が底にあるのでしょうか。

それだけ、今の時代、自分を自分として感じることが出来る、アイデンティティーを主張する場が失われている、ということも言え、それがまた、これらの行為に拍車をかけているのかもしれません。

もともとは皆が楽しもうとするもの。社会への不満が、ユーチューブのような場に歪んでぶつけられることは、避けたいものと思いますね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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