動きの速さと手数が武器の挑戦者

リミット(72・57キロ)まで「あと1・5キロ」-。

4月9日午後、プロボクシングWBA世界ミドル級王者・村田諒太(32=帝拳)に挑むエマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)が練習を公開するというので帝拳ジム(東京・新宿区=本田明彦会長)に足を運びました。

来日時、4キロのオーバーで落とす気のなかった“悪童”ルイス・ネリ(メキシコ)と違って、こちらは几帳面に仕上げての来日(4月6日)で、ああ、結構、真面目な性格なのだなァ、と好感度を漂わせました。

陣営が公開した練習では、スパーリングはせず、トレーナーを相手に足を使いながら細かい連打を繰り出す動きを2ラウンド程度。順調そうなウエート調整とともに既に仕上げの段階に入っていることを感じさせました。

全体的な印象は、強いパンチ力とか突進力とか、パワー系はなさそう、といった感じ。パワフルな村田が圧をかければ、簡単に下がってしまいそうな線の細さを感じます。

練習を視察した浜田剛史氏(帝拳代表)の印象はこうでした。

〈ウ~ン、スパーリングをしなかったので何とも言えませんがね。もともと、動きながら打つ選手、その確認をしていましたが、あの形で先手を取られてしまうとイヤな感じはしますね〉

手数と機動力は要注意! 村田が待ち構えたりしていると、先にポンポンと来そうな挑戦者のイメージでした。

報道陣との会見でも、豪語したり強がったりすることはなく、極めて真面目に対応する姿勢が、いかにも欧州のボクサーといった感じです。

全体的に“線の細さ”を感じた

-村田の印象は?

アニュッツィ・トレーナー「パワーボクサーだね。こちらはスピードが速い」

-村田の弱点は?

アニュッツィ・トレーナー「どんなボクサーでも弱点はあるよ。負けないボクサーなんていないからね」

-戦績は判定が多いが・・・。

ブランダムラ「リングに上がったら、自分の仕事を全力でやりとげること。KOと判定はその結果だよ」

-どんな戦い方をする?

ブランダムラ「立ち向かうことが大切だと思う。頭脳的な戦いをしたいね

記者の質問には、にこやかな笑顔で応じていましたが、取材メモを読み返してみると、肝心なところで具体的な返答を避けており、結構、クレバーなボクサーなのだなァ、という一面も垣間見えました。

村田にしてみれば、王座を獲るよりも難しい、と言われる初防衛戦であっても、何としても勝ちたいだろうし、それは観る側も同じ、V1戦くらいはクリアしてほしいね、というのが正直な気持ちです。

その意味では、元欧州王者で以前、ビリー・ジョー・サンダース(英国=現WBO世界ミドル級王者)と欧州ミドル級王座を争って敗れた(8回TKO負け)経験も持つブランダムアは、油断は禁物ですが、適度にかみ合ういい相手、という見方もできます。

-勝つ自信は?

ブランダムア「勝つためにここに来ているのさ。自分の仕事をまっとうする。結果は、その先にあるもの」

4月15日、注目の決戦が楽しみになりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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