「ゴールデン・エイジ」が新しい風を運ぶ

国内女子プロゴルフ・ツアー界に〈強い若手軍団〉が台頭してきました。

2017年7月のプロテストに合格(22人)したばかりのニューフェース軍団、いわゆる「ゴールデス・エイジ(黄金世代)」と呼ばれる面々ですね。

4月29日に終了したJLPGAツアー「サイバーエージェント・レディース」(静岡・グランフィールズCC)で初優勝を飾った新垣比菜(19=ダイキン工業)がその1人です。

この新世代は、ツアー上ではルーキーですが、それぞれがアマ時代、それなりの実績を残してのプロ入りでした。

例えば新垣は、沖縄・興南高2年時にプロの下部ツアー「ラシンク・ニンジアRKレディース」に出場、史上3人目のアマ優勝を飾っています。

また勝みなみが、アマ時代の鹿児島高1年時(16歳)に出場した2014年4月のJLPGAツアー「KKT杯バンテリン・レディース」(熊本・熊本空港CC)で史上最年少優勝を飾ったことは大きな話題となりました。

他にも小倉ひまわり、小祝さくら、松原由美らは、日本女子アマを初めとするさまざまなアマ大会で好成績を残し、機を見て参戦するプロ・ツアーでも、プロ顔負けの好試合を繰り広げて注目を集めました。

彼女たちより一足先の2016年10月にプロ転向を宣言したのが畑岡奈紗でした。畑岡は2016年10月、茨城・ルネサンス高3年時(17歳)に、並みいるプロを押しのけて「日本女子オープン」(栃木・烏山城CC)を制覇しています。

「ゴーデン・エイジ」と呼ばれる、この強い若手選手たちに共通項としてあるのが〈宮里藍への憧れ〉です。

宮里藍への憧憬から始まった

彼女たちはだいたい、1998年(平10)~1999年(平11)生まれですが、4~5歳になってゴルフを始めたその動機は、宮里藍が2003年9月、東北高3年時にJLPGAツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップオープン」を制し、プロ転向後も、当時“絶対女王”だった不動裕理とし烈な賞金女王争いを繰り広げた「カッコ良い強さ」への憧れがまずありました。

そうした中で勝みなみが、実際に優勝したことで軍団の面々は、私たちにも出来る! とそれぞれが切磋琢磨、上に目を向けたことが強さに結びついているのだと思います。

宮里藍が出てきたとき、ツアー界にひとつの構図が出来上がりました。

つまり、文字通り、不動の強さを見せる不動裕理を中心として、それに競りかける宮里藍ら気鋭の若手軍団、そして不動に後れを取っていた福嶋晃子や大山志保らのベテラン勢です。

こうした“抗争図”が出来上がるとプロの世界は、それぞれに活気が生まれて面白くなります。

そうした視点で眺めてみると、今のツアー界にまた、新たな構想図が出来つつあるような気配です。

つまり、昨季の賞金女王・鈴木愛を中心に若手の「ゴールデン・エイジ」が競りかけ、それに韓国など外国人勢、さらに笠りつ子、葭葉るみ、ら中堅どころの発奮、といった4グループの対立構図です。

余談になりますが、国内男子ツアーが面白みに欠けるのは、この対立構図がないからだと思いますよ。

かつては青木功、中嶋常幸、ジャンボ尾崎将司の3強に日大出を中心とする学士プロ軍団が競りかけ、そこにまた、叩き上げのベテラン勢が“いぶし銀”のゴルフで意地を見せていたものですが・・・。

今回の新垣の快挙は、最終日、首位でスタートしながら途中、鈴木に抜かれ、それでもズルズル後退せずに終盤、競り勝ったところに価値があるのではないとかと思います。

そういうことが出来るのは、やはり、ツアー界ではルーキーであっても、それ以前に結構多く、場数を踏んでいる証拠なのでしょうね。

新垣の優勝は、刺激が刺激を生んでツアー界に新しい風を運びそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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