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湯河原散策~万葉公園で文人を気取る

国民のお楽しみの日々、行楽地がにぎわう「GW」の前半3日間が終わり、5月3日からの後半4日間に向かう前の平日2日間-。

まあ、GW期間中は、どこに行っても混み合うからなァ、と例年、外出を控えるのが恒例でしたが、この“空白の平日2日間”を狙い、多少は混雑が回避されているだろう中で「(休日の)気分を味わってみようか」と友人のTからお誘いがかかり、では・・・と5月1日、いつものように無目的の〈ぷらり湯河原散策〉に出掛けました。

どうして湯河原に? などと聞かれても、理由などなく、まったく思いつくままの気まぐれですが、湯河原という温泉地は、隣接する熱海や箱根の全国に名を売る有名温泉地と違い、どことなく地味で“ひっそり感”を漂わせているのがいいねェ、とか、古くは多くの作家たちが長逗留して原稿用紙に向かった地、などということが知的イメージとしてあり、そんなことが足を向かわせたのでしょう。

・・・で、私が住む藤沢市(神奈川県)の「藤沢」駅からJR東海道本線(各駅停車)下りに乗って52分、お目当ての「湯河原」駅に着きました。

GWの後半は荒れ模様などと天気予報が告げていました。その前のこの日は、少々暑い、夏を思わせる好天に恵まれ、駅前は、いかにも立地する神奈川県南西部を思わせる、明るい光、に包まれています。

いいねェ、まあ、何だかんだ言っても、行ってみれば(来てみれば)何かがあるねェ、が、スローガン、というか、口グセの散策ですから、見るもの、手当たり次第、明るさまでも“いいねェ”となってしまうのですから単純です。

駅前から「不動滝・奥湯河原」行きのバスに乗り、街中を抜け、温泉宿が並ぶ道を走って約10分、やがて「落合橋」の停留所に着き、下車します。

まあ、混雑を避けた、日帰りのプチGW気分を味わうには、ここに開ける「万葉公園」(湯河原町宮上)を楽しむのがいいんじゃないか、といったところです。

狸も恋を成就させた湯

バス停の横を川(藤木川)が流れ、その橋を渡ると広場があり、周辺一帯が湯河原温泉街の中心地に当たる「万葉公園」になっています。

「万葉公園」というネーミングの由来は、万葉集に登場する植物が集められているから、というのは、よく知られていることですね。そして、この広場の観光会館前には「万葉歌碑」があり、こんな歌が刻まれていました。

足柄の 土肥の河内に出づる湯の 世にもたよらに 子ろが言はなくに 

万葉集の中で唯一、湯河原温泉を詠(よ)んだものなのだそうですが、そういう意味でもこの地はやはり、ひと味違った印象を受けますね。

その歌碑の奥から、右手に渓流を見ながらの散策コースが始まります。途中にあった「狸福(りふく)神社」は、立て看板に由来が書かれており、それによると-。

ここにいた雄狸をある日、土地の人が狩猟の矢で傷つけてしまい、雄狸は湯の出るところで傷を癒していると、同じように足に傷を負った雌狸が癒しに来て、次第に2匹は恋仲になり夫婦になった、そして2匹を結びつけた湯河原温泉の素晴らしさを世に広めた、ということでした。(概略)

なにやら、ほのぼの気分、となりました。

明治時代以降、多くの文人が湯河原を訪れて創作に励んだ地には、それを記念したさまざまな碑が立てられており、そんな中のひとつに「国木田独歩の碑」があり〈湯河原の渓谷に向かったときは、さながら雪深く分け入る思いかあった〉と、自身の小説の一節が刻まれていました。

渓谷に沿った散策コースは、やがて大きな円形の“足湯施設”である「独歩の湯」にたどり着きます。

ここで足を湯につけ、ノンビリしてもいいのですが、眺めるだけにしてUターン、帰路は渓流沿いの小径を歩いて、スタート地点の広場に戻りました。

残念だったのは、周辺にあるひと休みの場が、ほとんど早い時間に店じまい(午後4時くらいには閉店でした)してしまい、ちょっと一服、が出来なかったことでした。

ということで、ビールをグビッ、の時間は、バズで湯河原駅に戻るか、あるいはJR東海道本線の「湯河原」駅からひと駅先の「熱海」駅まで行き、ここは豊富な呑み処で1日を終えるのもいいですね。

全体を振り返ってみて、この「湯河原散策」は、なかなかグッドでした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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