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満を持す“怪物”の新たな挑戦

5月に開催されるプロボクシングの世界戦4試合のうち、やはり、最大の注目は、2階級制覇王者・井上尚弥(25=大橋)の3階級制覇への挑戦でしょうね。

井上は5月25日(東京・大田区総合体育館)、WBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑みます。

昨年12月30日、WBO世界スーパーフライ級王者として7度目の防衛に成功(対ヨアン・ボワイヨ=フランス、3回TKO)した井上は、この試合で同級を卒業。2018年は、階級を一つ上げたバンタム級への階級アップを宣言し、5月25日の試合がその第1弾、転級初戦でいきなり世界挑戦、というビッグマッチが組まれました。

スーパーフライ級(リミット52・16キロ)とバンタム級(リミット53・52キロ)は、その差〈わずか1・36キロ〉ですが、ライトフライ級、スーパーフライ級とも、常に減量に苦しんできた井上にとって「筋肉の量を増やせることは大きい」と、さらなるパワーアップが望める状況になったようです。

王者のマクドネルは現在、WBA王座を6度防衛中。「絶対に英国から出ない選手」と言われていましたが、1月末からの大橋ジム・大橋秀行会長の地道な対戦交渉に腰を上げた、という経緯がありました。

正攻法のスタイル。何よりも1メートル78の長身とリーチの長さを武器とする王者。井上もこれほどの長身と戦うのは初めてとのことですが、その分、無防備となりがちなボディーが標的となりそうです。

井上に出入りのボクシングをさせたら、そのスピードを含めて誰もが苦戦を強いられるでしょうが、今回のマクドネル戦も、勝負のカギを握るのは、そのあたりになってくるのでしょうね。

バンタム級最強決定戦も視野に入れ・・・

さて・・・今後のプランに関しては、もちろん、今回の試合に勝つことが条件ですが、今秋開催の賞金トーナメント「WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)」が、既に井上に接触しています。

WBSSは昨秋、第1弾が開催され、このときはクルーザー級とスーパーミドル級が実施されています。それに続く第2弾が開催されることが決まり、新たにバンタム級トーナメントが加わることになりました。井上はそこへの参戦が打診され、WBSSのプロモーターを務めるザウアーラント氏が“合意”を明らかにしています。

第2弾のバンタム級トーナメントには、WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)らの3王者が出場することが決まっており、そこに3階級制覇王者を果たした井上が参戦することになれば、4王者のそろい踏み、抜群の話題性となります。

井上は昨年9月、スーパーフライ級のトップ選手が集結したイベントで米国デビューを果たしているものの、2014年の年末に行った、ライトフライ級からスーパーフライ級への転級初戦、WBO世界同級タイトルマッチで難攻不落の王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2回KOに下すなど、その強さが世界に広まり、相手探しに苦戦する分、予想された“ロマゴン”との対戦が回避されたり、希望した統一戦が行われなかったり、ビッグマッチが組まれていません。

その意味でも、マクドネルを下してWBSSに出撃することは、臨むところ、となるかもしれません。

まずは3階級制覇達成、そしてさらなる野望へ-といったところ。井上の前進が楽しみになりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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