2面性を持つ日本人の善行

日課としている(・・・正確には“そうしたい”といったところですが)私のウオーキング・コースは、自宅(神奈川県藤沢市)から徒歩で約10分ほどの湘南の海辺です。

「江の島」に向かって右(西)方向の海岸。「片瀬西浜海岸→鵠沼海岸→辻堂海岸」あたりの海岸沿いの歩道をせっせと歩き、適度の汗をかきながら「ああ、今日も歩いた」と自己満足に浸っています。

以前は辻堂海岸からさらに先、茅ケ崎まで歩いたものですが、次第に距離が縮まり、今は「よく茅ケ崎まで歩いたものだなァ」などと、徐々に長い距離を歩くことが億劫(おっくう)になっている自分が情けなくもあります。

前置きが長くなりました。ここで私のウオーキングを書くつもりはありません。歩いている中でしばしば気になることがあり、それがバーべキューの後始末、ゴミの処理についてです。

片瀬西浜・東浜(江の島に向かって左方向)の海岸は昨今、全体的に火気を禁止し、それにともないバーベキューなども、気軽にそこいらで・・・というわけにはいかなくなっています。

楽しみたい人たちはまず、場所探しが先決となるわけですが、私のウオーキング・コースにその場としてあるのが、鵠沼海岸と辻堂海岸を分ける形で流れている「引地川」の周辺で、そこが目下、バーベキューが出来る場所として知られています。

6月のこの季節は、来たるべき夏の「海開き」に備えて、海の家の建設でにぎやかになり、歩道に置かれた材木などが少々、ジャマにもなりますが、そんなこと以上に気になるのが、やはり週末に立て込む、バーベキュー族の後始末の悪さ、ですね。

出したゴミは持って帰るというマナーに対する違反は、この海岸でも結構、見られます。

日本人サポーターが称賛される一方で・・・

そういえば過日、テレビの夕方のニュース番組で特集していましたが、川崎市の多摩川河川敷でバーベキューを楽しんだ後のゴミの始末のひどさを映し出していました。

まあ、画面に映し出しているのだから、そういうことが実際に行われているのでしょうが、若者たちは帰路、マンションのゴミ捨て場所に自分たちのゴミを放り込んだり、あるいは個々の家のゴミ入れに一緒に入れたり、しかも分別なしに・・・こりゃ、どうしようもないな、という、近隣住民を悩ませる愚行が繰り広げられていました。

その一方-。

日本人は、善行に対して2面性を持つ不思議な民族なのか? とつくづく思ってしまいます。この行為は確か、以前から行われていたと思いますが今回、改めて世界を感心させた“スタンドのゴミ拾い”です。

日本列島を興奮の渦に巻き込んだ、6月19日に行われたサッカーのW杯1次リーグ(H組)でコロンビアを撃破した日本代表の劇的勝利。試合が終わった後、日本代表サポーターは、スタンドの清掃活動に精を出し、各国に影響を与えました。

“善意の輪”が国境を越えて広がり、セネガルやウルグアイのサポーターも、これに追随したというのです。

以前のことですが、野球の観戦マナーについて雑談しているとき、野球ファンの友人はこう言いました。

〈小さなことだが、自分のゴミ、だけでなく、ときには他人のゴミも、それがキャンデーの包み紙であってもゴミ袋に入れて所定の場所に出しているよ。メジャーの観客の素晴らしさばかりが言われがちだが、野球ファンは国を超えて素晴らしいと言われるようになりたいと思う〉

こうした善意とバーぺキューの後始末の悪さをどうとらえたらいいのか判断に迷います。

イヤな指摘をさせてもらうなら、他人の目のあるところでは、日本人は“おりこうさん”になり、誰も見ていなければ不法投棄は当たり前の行為になってしまうのでしょうか-。

もちろんこの差は、全員がではなく、個々の意識の問題ですが、願わくば、他人の目により、守ったり守らなかったりがないよう、皆がしっかりと自分の目で履行すべきマナーを見届けていてもらいたいものですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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