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タコ族の威信をかけた戦い

日々、熱戦を繰り広げるサッカーのW杯ロシア大会は、いよいよグループリーグを突破した16強による決勝トーナメントがスタート。各国代表はそれぞれ、国の威信を背負って“これからが本番!”の、W杯ならではの熱い戦い展開させます。

ところで全日程を終えた1次リーグで、もう一つの話題を集めたのが、タコの「ラビオ君」でした。

これはテレビでも取り上げられ、新聞各紙でも報道されましたが、新聞記事によると、タコ漁が盛んな北海道・小平(おびら)町の漁師・阿部喜三男さん(51)が水揚げしたミズダコの「ラビオ君」(命名は「小平」の逆読み)が、日本代表の1次リーグ3試合の結果をすべて的中させた、という“偉業?”達成に関してのものでした。

「ラビオ君」は、「日本」と「対戦相手」の国旗、それに「引き分け」のプレートを付けたカゴを、直径約2メートルの円形ビニールプールの中に設置し、どこに入ったり近づいたりするか、で結果を占ったところ、3試合すべてを当ててしまった、ということでした。

特にあの3試合目、対ポーランド戦の、難しい戦略的駆け引きを見抜いたかどうかは分かるはずもありませんが、ポーランドの勝利を占った慧眼は、おいおい、タコってスゲーな、と言わざるを得ません。

というのも・・・皆さん、まだ覚えていますよね。

2010年のサッカーW杯南アフリカ大会で“主役はこちら!”とばかりに大きな注目を集めたマダコの「パウル君」です。

ドイツ西部オーバーハウゼンの水族館「シーライフ」で飼育されていた「パウル君」は、同年のW杯でドイツの1次リーグ2勝1敗、決勝トーナメント2勝1敗、さらに3位決定戦でのドイツの勝利、と全7戦5勝2敗を的中させ、おまけに決勝戦でのスペインの勝利をも当ててしまったのです。

「ラビオ君」の偉業に拍手!

ところで・・・タコと言うと日本では、なぜか侮蔑的な意味合いが強く、あまりいい使われ方をされていません。

例えば「蛸入道」は「丸刈りの者をあざけって言う言葉」と広辞苑にありますし、かつて地方の炭鉱などで監禁同様にして働かせた飯場を「蛸部屋」と呼んだのは、労働者をタコと言ったから、とも記されていました。

また、野球でもヒットが出なかったことをタコと言い「今日は4タコだったよ、あ~あ」などという、嘆きを表す言い方は普通に聞かれる言葉となっています。

なぜタコがそういう使われ方をされるのか-。

さまざまな資料を総合すると、やはり「8本足を持つ軟体動物のタコの形態、生態がきわめて特徴的、また茹(ゆ)でると真っ赤になるなどの性質がユーモラスでもあり、単純にバカにする言葉としてもタコという呼称が使われ、転じて未熟者や初心者を指してタコと言う表現もあちこちで見られるようになった」などとあり、そう言われる元になっているのでしょうか。

しかし、タコは実際に形とか色とかを見分けたりできる、極めて知能の高い動物なのだそうですよ。

「パウル君」と言い「ラビオ君」と言い、W杯での占いの正確さで名を挙げ、同類の存在価値を上げ、これまでの侮蔑的な言われ方を返上しかねない大活躍です。

予想的中に関しては、ピッチで死闘を展開させる各国代表に負けない拍手を送ってあげたいものです。

「パウル君は」同年のW杯終了後の2010年10月26日、飼育されていた「シーライフ」で老衰のために死去したことが伝えられました。

異能の持ち主とも言えた「パウル君」が丁重な扱いを受けていたのに対して「ラビオ君」は、生きがいいうちに出荷しなければ・・・ということで日本代表の決勝トーナメント1回戦(対ベルギー戦)の予想を待たずに出荷されてしまったそうです。

ちょっと残念な気もしますが、タコが日常の漁獲のひとつ、生産品のひとつ、と関係者が言うなら、それも仕方のないことなのでしょうね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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